[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/02/12
抄訳記事公開日:
2024/03/26

英国、EUのHorizon Europeの卓越性追求に参加

Unlocking Opportunities: UK Joins EU's € 95 Billion Quest for Innovation and Research Excellence

本文:

(2024年2月12日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)

2024年1月1日以降、英国の研究者や企業は、EUの研究者と同等にHorizon Europeに準加盟し、EUの資金にアクセスできるようになった。これは双方にとってwin-winとなり、EUと英国の関係における新たな章の始まりである。

英国のチームは過去40年間に、47,000件以上のEUの研究プロジェクトに参加し、180億ポンドを受け取っている。Horizon Europeの年間予算は約110億ポンドで、加盟国からの拠出もあり、その前身よりも規模が大幅に拡大している。英国も年間約20億ポンドを拠出する予定である。

本プログラムは、気候変動など社会が直面する主要課題に取り組んでいる。英国の人材はすでに知識とスキルで重要な貢献をしていて、北部、ミッドランズ、ケンブリッジの5社が、ノッティンガムの科学者と欧州、トルコの研究センターと協力して、電気自動車用の高速充電対応低コストバッテリーを開発しているのは良い例である。エクセターでは、英国気象庁(Met Office)がレディングの欧州中期天気予報センター(ECMWF)や欧州各地の気象研究所と協力して、気候予測の改善に取り組んでいる。これは、英国も参加している地球観測プログラム「コペルニクス」を支えている。

人工知能(AI)はおそらく、将来の最大のゲームチェンジャーの1つである。ロンドンでは、デジタル新興企業のDeep Render社がドイツやオーストリアのパートナーと協力し、またHorizon Europeの第三の柱である欧州イノベーション会議(EIC)の支援を受けて、AIを使用した超画像圧縮の研究を行っている。カーディフでは、EUのパートナーと協力して、疾病治療に役立つ人工細胞の設計を行っている。スコットランドとウェールズのNHSは、革新的な医療製品やサービスを調達するために欧州全域ネットワークに参加した。

Horizon Europeは、欧州に限定されたものではない。ニュージーランドが近年加盟し、カナダも間もなく加盟調印する。韓国とも本格交渉中である。

[DW編集局]