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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- フランス投資銀行(Bpifrance)
- 元記事公開日:
- 2024/02/14
- 抄訳記事公開日:
- 2024/03/27
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修士号とインキュベーターがディープテックの進歩に貢献
Comment les masters et incubateurs deeptech permettent l’évolution du secteur ?
- 本文:
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(2024年2月14日付、フランス公共投資銀行(Bpifrance)の標記発表の概要は以下のとおり)
2019年に発表された「ディープテック計画」で普及したディープテック部門とその進歩は、マクロン大統領の主な目標の一つであり、専門インキュベーターの育成、商業系や工学系のグランゼコールによる修士号取得などにより、飛躍的イノベーションの加速が図られている。
計画開始以来、毎年300ものディープテック企業が設立され、大統領は、政府の5か年投融資計画「フランス2030」の2周年記念でこれを歓迎するとともに、任期終了までに年間500社の起業を目指し、教育機関でのインキュベーター等を通じ、起業家エコシステムを統合することによって達成できるとした。
■ディープテック部門の継続的普及
上記の目標達成のため、政府は、数年前から主要な工学系グランゼコールやビジネススクールを通じてこの部門の発展を目指してきた。グランゼコール高等経済商業学校(ESSEC)の責任者によれば、インキュベーターの育成とこの分野専門の修士号のおかげで、状況は変わった。またESSECには学生インキュベーターであるESSECベンチャーがあり、年間160社のスタートアップ企業を支援している。中には、I-Labなどの受賞者がいるという。またHEC(パリ高等商業学校)や工学系グランドゼコールの一つ、CentraleSupelec(パリ大学サクレ・キャンパスにある国際的な頭脳育成機関)などでは、ディープテックのインキュベーターを提供している。
こうしてディープテック企業の新規参入数を毎年増やすことができ、育成専門家の活躍の場を設けることもできる。経験者よれば、将来が有望な人を早く集めて起業家に育てるディープテック選択コースを設け、修了後もディープテックに焦点を当てた同窓生グループのネットワーク等にアクセスすることもできるという。
■商業系と工学系、2つの補完的な世界
フランスでは、ドイツのようにさまざまなプログラムをうまく連携させられず、このことが、長年ポリテクニークと協力してプログラムを進めてきたHECを除いて、多くのビジネススクールで話題となってきた。この欠点を補うために、CentraleSupelecとESSECは数年前から協力しており、特に研究者向けのトレーニング不足を補っている。
CentraleSupelecとESSECは、来年(2025年)3月、ディープテック・スタートアップ向けのプログラムを発表する予定である。AIや起業家精神に関する修士号取得ですでに協力してきており、今後充実させる予定である。ビジネススクールと工学系グランゼコールが補完し合い、金融とマーケティングの基礎、起業家精神の訓練、さらにAI、量子、バイオテクノロジーなどの技術に関して研究所の支援を受けられようにする。
■ディープテック計画発表から5年後の状況
計画発表以来、多くの機関が参加しており、特にBpifranceは、インキュベーターと連携してディープテックの加速に取り組んできた。デジタル化によりこの部門が発展し、特に環境面での可能性を秘めた起業を行う場合、飛躍的な技術は必須である。
ESSECは、ディープテックに貢献しつつ、起業家精神全般の促進にも役立っている。現在、若者のロールモデルは起業家であり、世界を変えたいのなら起業して問題の中心に立つことが重要である。ESSECは、学生のために年間80近くのキャンパスイベントを開催しており、年間を通じて40人以上の専門のプロジェクトリーダーを支援している。
[DW編集局]