[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学審議会(NSB)
元記事公開日:
2024/02/14
抄訳記事公開日:
2024/03/29

NSB、科学技術に対する国民の信頼と関心の調査報告書を発表

Public Trust in Science Remains High, but Engagement is Low

本文:

(2024年2月14日付、国家科学審議会(National Science Board:NSB)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSBは本日、「科学と技術:一般市民の認識、意識、情報源(Science and Technology:Public Perceptions, Awareness, and Information Sources)」報告書を発表した。報告書は、NSBの指導の下、国立科学財団(NSF)の国立科学技術統計センター(NCSES)が作成したものであり、議会の要請に基づき作成している科学工学指標(Science and Engineering Indicators)の2024年版の一部である。

報告書は、一般市民の科学技術に対する認識、科学研究に対する信頼・親近感、科学情報・活動への接触、の3つの観点から、以下のように述べている。

科学に対する米国人の認識は、少なくとも40年間一貫して肯定的である。米国の成人が広く科学に信頼を寄せていることは、同じく研究開発に多額の投資を行っている他国の市民の見解とほぼ一致している。

科学者に対する信頼感は、米国の成人の間では、学歴や所得によって異なり、学歴と相関している。例えば、大学院卒の42%が科学者に大きな信頼を寄せているのに対し、高卒以下は21%であった。

米国人は科学について、科学専門の情報源よりも一般的なニュースソースから学ぶ傾向がある。また、科学に関する関心は急激に増減する。例えば、2019年後半には、成人の29%が、日常生活における科学の影響について “よく考える “と答えたが、COVID-19パンデミック発生後の2020年には39%に跳ね上がった。

[DW編集局]