[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2024/02/16
抄訳記事公開日:
2024/04/02

欧州リモートセンシング衛星(ERS-2)が地球に帰還途中の画像を宇宙から撮影

UK Space Agency project captures images of satellite returning to Earth

本文:

(2024年2月16日付、英国宇宙庁の標記発表の概要は以下のとおり)

英国に事務所を構えるオーストラリアの企業HEOが、地球に帰還する途中で回転するERS-2の様子を他の衛星から撮影することに成功した。英国宇宙庁は、安全で持続可能な宇宙活動を支援する継続的な研究の一環として、HEOと協力している。画像は、ERS-2衛星の再突入を追跡している欧州宇宙機関(ESA)と共有されている。

ERS-2は1995年に打ち上げられ、16年間運用された当時最先端の地球観測衛星である。地球の陸地、海洋、極氷冠に関するデータを収集し、洪水から地震まで自然災害の影響を監視するのに役立った。

Astrium社(現Airbus)、ラザフォード・アップルトン研究所、オックスフォード大学、ムラード宇宙科学研究所、気象庁(Met Office)などの英国の科学者や技術者が衛星の設計、製造、科学機器の開発に携わった。

HEOは、非地球画像(Non-Earth Imaging:NEI)により、大規模なデータソースを提供するもので、宇宙ベースのセンサーを使用して常駐宇宙物体(Resident Space Object:RSO)の高解像度画像を撮影する。RSOには、活動中・非活動中の宇宙船、ロケット本体や上段、制御不能なスペースデブリなども含まれる。HEOは、撮像衛星が「ランデブー・近接運用(Rendezvous and Proximity Operation:RPO)」としてRSOに近づく「近接(close-in)」検査ではなく、衛星が飛行しながら他の衛星を撮像する「フライバイ(fly-by)」検査方式を使用している。

[DW編集局]