[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2024/02/26
抄訳記事公開日:
2024/04/10

6Gの原則に関する10か国の共同声明

Joint Statement Endorsing Principles for 6G: Secure, Open, and Resilient by Design

本文:

(2024年2月26日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、米国、オーストラリア、カナダ、チェコ、フィンランド、フランス、日本、韓国、スウェーデン、および英国の政府は、オープン、フリー、グローバル、相互運用可能、信頼性、回復力、安全な接続性といった6G無線通信システムの研究開発に関する共有原則に同意し、協力してこれを支持するため、共同声明を発表した。我々は、本原則が、すべての人にとって、より包括的で、持続可能で、安全かつ平和な未来の構築に向けた不可欠な貢献であると信じ、他の政府、組織、利害関係者に対し、我々ともに本原則を支持するよう呼びかける。協力と団結は、6Gの開発における喫緊の課題を解決する鍵であり、我々は、自国においてこの目的のために関連する政策を実施するとともに、他国にもそうした政策の導入を奨励し、また以下の原則を満たす6Gネットワークの研究開発と標準化を推進することを宣言する。

①国家安全保障を守る信頼できる技術
より広範で安全な信頼される通信エコシステムの一部として、安全で強靭な技術に支えられ、参加する政府やパートナーが国家安全保障を保護する能力を向上させる6G技術。

②安全性、強靱性、プライバシー保護
技術標準、インターフェイス、仕様の利用を含むサイバーセキュリティに対する体系的なアプローチで開発され、信頼性、強靱性、安全性が高く、個人のプライバシーを保護する6G技術。

③グローバルな業界主導の包括的な標準設定と国際協力
オープンで透明性が高く、公平でコンセンサスに基づく意思決定プロセスを通じて開発され、グローバルな技術標準、インターフェイス、仕様に基づく6G技術。また、知的財産権を尊重し、持続可能性、アクセシビリティ、包括的な参加、相互運用性、競争力、開放性、セキュリティを促進するグローバルな標準に基づいて開発された6G技術。

④オープンで相互運用可能なイノベーションを推進するための協力
グローバルな業界主導の包括的な標準設定と国際協力の原則に沿った技術標準とインターフェイスを使用して、ソフトウェアとハードウェアを含む異なるサプライヤーの製品間のシームレスな相互運用性を可能にする6G技術。

⑤手頃な価格、持続可能性、グローバルな接続性
エネルギー効率の高い展開と運用を可能にし、機器の環境的持続可能性、修理・リサイクルの可能性、そして、社会の持続可能性を支えるために必要な手頃な価格の両方を向上させる6G技術。また、デジタルトランスフォーメーションを促進することで、他の産業や部門の環境影響の低減に貢献する6G技術。さらに、 開発途上国が広く利用でき、アクセス可能な6G技術。

⑥周波数帯と製造
ICTのバリューチェーンに基づく、また、複数のソフトウェアおよびハードウェアのサプライヤーが存在する国際競争力のある市場を促進する6G技術。また、新たな周波数帯の割り当てや、既に無線サービス用に割り当てられている周波数帯を利用できる6G技術。

[DW編集局]