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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- フラウンホーファー労働経済・組織研究所(IAO)
- 元記事公開日:
- 2024/02/20
- 抄訳記事公開日:
- 2024/04/10
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次のレベルの自動運転を目指して
- 本文:
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(2024年2月20日付、フラウンホーファー労働経済・組織研究所(IAO)の標記発表の概要は以下のとおり)
自動車大国であるドイツは、その役割をどのように果たし、(部分的)自動運転システムの大規模普及への道を拓くことができるのか?ドイツ連邦経済気候保護省(BMWK)の委託を受け、FhG-IAOと「自動車マネジメントセンター(Center of Automotive Management:CAM)」は、この問題について調査し、課題と行動提言をまとめた。
既に一部の車両には、「レベル3:高度自動運転」が技術的に実装されており、また自分でハンドルを握る必要のないレベル4の自動運転も、徐々に実現に向かっている。
■未来のモビリティ:人と環境のために
調査結果は、2024年2月20日のドイツ自動車工業会(VDA)の技術会議で発表された。CAMのブラッツェル(Stefan Bratzel)氏は、「ドイツの自動車メーカーとサプライヤーは、自動化レベル2から3の運転・駐車システムの分野で、主導的な役割を果たしている一方、レベル4のロボタクシーとロボシャトルの分野で商業サービスを提供しているのは、中国と米国のプレーヤーである。ドイツがイノベーション拠点として認知されるためには、ドイツのプレーヤーは、スケーラブルな適用事例にタイムリーに焦点を当て、その実装を促進する必要がある」と述べた。
■未来のモビリティの成功要因:ネットワーク化、官僚主義の削減
調査によれば、自動運転が広く受け入れられるためには、2つの対策が必要である。第一に、自動運転やコネクテッドドライブの分野の製品が市場に投入され、実用的なハードルが克服され、収益性の高いビジネスモデルが開発されるように、関係するプレーヤーがネットワーク化され、権限が与えられ、動機付けられるようにすることである。行政面では、全国的な標準化や承認プロセスの非官僚的な定義などを実現して、障害を取り除く必要がもる。第二は、HDマップ(高精度三次元地図)と交通情報の提供である。
[DW編集局]