（2024年2月29日付、科学・イノベーション・技術省（DSIT）の標記発表の概要は以下のとおり）

本日、英国とフランスは、研究協力の強化に向けた新規ファンディングと、世界的なAIの安全性をさらに高める新たなパートナーシップを発表した。

英仏両政府は、両国の研究連携をさらに強化するための共同宣言を承認する。これにより、英国とフランスの科学者、研究者、企業間のすでにある広範なつながりをさらに強化することになる。歴史的に、両国は、商用超音速飛行を現実にしたコンコルドや、驚異的な工学技術を用いた海峡トンネルなどのイノベーションを主導してきた。

これには、Horizon Europeなど、英国とフランスの両国がすでに参加している共同研究の取り組みに対して、新たに80万ポンドの研究資金を提供することが含まれている。
これは、全世界の生活向上を図る研究の先駆けとなる可能性がある。Horizon Europeの前身プログラムの下では、英国とフランスの専門家が協力して、潜在的なHIV-AIDSワクチンを臨床試験段階に持ち込むことに取り組んだ。

両政府はまた、英国AI安全研究所（AISI）とフランスの国立情報科学・自動化研究所（INRIA）との間で、AI技術の安全かつ責任ある開発を共同で支援する画期的な新規パートナーシップも発表する。これは、フランスが今年後半に次回の対面でのAI安全サミットを主催することに先立って行われる。このサミットは、昨年の英国での世界初のサミットで世界のリーダーと企業の間で締結されたフロンティアAIテストに関する歴史的な合意に基づくものとなる。

（今回が初会合となる）英仏の科学・技術・イノベーションに関する合同委員会は、両国の研究セクターの主要な影響力を持つ者が一堂に会し、（低炭素水素や宇宙観測から、AI や研究セキュリティまで）英仏海峡を越えて、両国の研究開発チームワークの共有かつ有望な機会に取り組むまたとない機会でもある。本会合は、AIや量子などの新興技術といった優先分野における英国とフランスの科学協力を強化する目的で、2年ごとに開催される。

これは、英国が最近締結した一連の二国間国際科学協定の最新のものであり、これには韓国、イスラエル、インド、スイス、南アフリカとのパートナーシップや、日英デジタル・パートナーシップなどの最近の国際デジタル協定も含まれる。

[DW編集局]