[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立科学研究センター(CNRS)
- 元記事公開日:
- 2024/03/01
- 抄訳記事公開日:
- 2024/04/17
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CNRS科学会議、一部予算停止を「深く懸念」
Annulation de crédits au budget 2024 de la recherche et de l’enseignement supérieur
- 本文:
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政府が2024年の複数年研究計画(中期研究計画)予算の一部の執行を停止したことについて、国立科学研究センター(CNRS)に助言を行うCNRS科学会議は3月1日、「深く懸念する」(s’inquiéter vivement)とする声明を発表した。
同会議は、CNRSの研究活動や経営などについて、独立の立場から助言や提言を行っており、CNRS内を含む国内の有識者22人、さらに国外8人の委員計30人で構成する。
今回の声明は、国内委員22人の全会一致で採択。マクロン大統領のほか、ガブリエル・アタル首相、シルヴィー・ルタイヨ高等教育・研究大臣、アントワーヌ・プティCNRS理事長ら要人11人を宛先としているが、一般にも公表されている。
声明はまず、中期計画について「公的研究への投資が2021年や2022年は安定していた」と評価したうえで、今回の政府方針については「国立研究機関への基盤的支援の減少につながる」「欧州他国との『差を取り戻す』にはほど遠く、むしろ差を広げてしまうことになる」などと言及。「公的研究が、国家予算において真の意味で最優先されるよう求める」と訴えている。
[DW編集局]