[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2024/03/04
抄訳記事公開日:
2024/04/19

英国とサウジアラビア、研究連携を強化する共同計画を発表

UK and Saudi Arabia unveil joint plan to put research links into top gear

本文:

(2024年3月4日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国とサウジアラビアは、研究連携を強化する協定に合意した。協定には、食料安全保障からクリーンエネルギーまでの取り組みの支援、産業と研究開発のつながりの強化が含まれている。

サウジアラビアは、経済を多角化し、研究、開発、イノベーションの優先事項を実現するための同国の計画「ビジョン2030」において、科学技術におけるイノベーションを重視している。サウジアラビアは大規模な変革を進めており、英国経済に科学・技術の専門能力を輸出する巨大な機会を提供している。世界トップ10大学のうち4校の本拠地であり、1兆ドルを超える技術セクターを誇る、世界で3番目の大国である英国は、研究・イノベーションのパートナーとしてサウジアラビアに提供できるものが非常に多い。

このほど署名される覚書は、英国の世界をリードする研究専門能力を中心に据えており、医療の進歩や気候変動、宇宙などへの取り組みの基礎となるディープサイエンスとディープテックにおいて両国がどのように協力するかを定めている。また、革新的技術を活用し、研究開発を主導するために、英国とサウジアラビアの企業間でどのように連携を構築できるかについても取り上げている。

英国はすでにサウジアラビアと強力かつ重要な経済的つながりを持っており、SABIC(サウジ基礎産業公社)とAlfanar社は英ティーズサイド地域の脱炭素化とクリーンエネルギー技術に総額18億5000万ポンドを投資することを約束している。また、両国間の科学技術の結びつきも高まっており、両国は、昼夜問わずクリーンエネルギーを供給できる技術である宇宙太陽光発電の開発に共同で取り組んでいる。

[DW編集局]