[本文]

国・地域名:
韓国
元記事の言語:
韓国語
公開機関:
科学技術情報通信部
元記事公開日:
2024/02/29
抄訳記事公開日:
2024/04/19

限界挑戦R&Dプロジェクトの技術提案討論会開催

한계도전 R&D 프로젝트, 기술제안토론회 개최

本文:

(2024年2月29日付、科学技術情報通信部の標記発表の概要は以下のとおり)

科学技術情報通信部と韓国研究財団は、「限界挑戦R&Dプロジェクト」の技術提案討論会を2月28日ソウル韓国科学技術会館で開催した。「限界挑戦R&Dプロジェクト」とは、既存のR&D管理体系の限界を乗り越え、新しい視点から問題をとらえなおし、研究者主導の多様なアプローチでイノベーション的成果を創出するための基盤構築を目指す事業である。

同プロジェクトでは、民間の専門責任プロジェクトマネージャー(PM)が主導する研究開発管理体系が導入され、変化する研究開発環境に迅速かつ柔軟に対処できるよう運営される。具体的には、責任PMが提示した各研究分野および研究課題について意見要請書を受け付けた後、技術提案討論会が開催される。そして、技術提案討論会の結果に基づいて、企画内容が具体化されるとともに確定され、新規課題として告示される。

技術提案討論会の開催にあたり、計8個の研究課題について意見要請書が受け付けられた。この意見要請書を責任PMが検討し、問題解決アプローチの新規性、イノベーション性が十分に提示されなかった研究テーマが除外された。その結果、技術討論会研究課題として3つの研究分野に関連する5つの研究課題が選定された。

3つの研究課題とは、「未来を開く物質」(素材)、「持続可能な地球」(気候・エネルギー)、「デジタルウェルビーイングケア」(バイオヘルス)である。5つの研究課題とは、未来を開く物質分野の「量子通信用単一光子を常温で生成する技術(SPEAR)」と「過フッ素化合物代替生体親和性潤滑コーティング素材技術(ILUCO)」、持続可能な地球分野の「最少エネルギーを利用する炭素(C12)循環技術(MinergyCOP)」と「科学機械学習を用いた極端な気象変化の予測および災害リスクマッピング技術(CLIMECAST)」、デジタルウェルビーイングケア分野の「記憶の謎を解き明かす鍵(Unlocking Mystery of Memory)」である。

技術討論会では、研究課題ごとに企画内容を具体化するため、責任PMと主要意見要請書回答者、関連分野専門研究者が集まって討論を行う。責任PMは研究課題ごとの目標と問題解決期待値を前もって研究現場に伝達しておき、討論会では回答者の発表と討論が行われる。この結果に基づいて細部企画のための意見がまとめられ、研究課題ごとに技術的問題解決に最適なアプローチが模索されることになる。今後企画内容の具体化・確定過程を経て、3月中に新規課題が告示される予定である。

[DW編集局]