[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
政府説明責任局(GAO)
元記事公開日:
2024/02/29
抄訳記事公開日:
2024/04/24

GAO、バイオメディカル研究における重複回避に関する調査・提言

Biomedical Research: Actions Needed to Adopt Collaboration Practices to Address Research Duplication

本文:

(2024年2月29日付、政府説明責任局(Government Accountability Office:GAO)の標記発表の概要は以下のとおり)

連邦政府は長年、保健福祉省(HHS)の様々な機関を通じて、バイオメディカル研究に投資してきた。今回、GAOは 2023年の包括歳出法(Consolidated Appropriation Act, 2023)の条項に基づき、この投資に関する一連の報告書の初回分として、4つの機関にまたがる研究の重複の可能性に焦点を当てた報告書を発表した。

HHSの医療高等研究計画局(ARPA-H)、国立衛生研究所(NIH)、生物医学先端研究開発局(BARDA)、食品医薬品局(FDA)の4機関は、研究助成前審査や、専門家・他省庁への相談、重複する可能性のある研究を特定するためのデータベースの利用などを通して、不必要な研究重複を避けるための様々な策を講じている。

一方、2022年に連邦議会はARPA-H局長に対し、他の連邦政府機関と調整し不要な研究重複を避けるよう指示し、8つの連邦政府機関からなるARPA-H省庁間諮問委員会を設置した。ARPA-Hの高官は、GAOに対し、この委員会がARPA-Hと多省庁との間で、起こりうる研究重複を特定し対策を講じるための討論の場となっている旨を述べた。しかし、諮問委員会設立趣意書の草稿には、研究重複の特定と資金提供を回避するための方法について具体的な指針が書かれていない。

GAOはARPA-Hに対して、省庁間諮問委員会設立憲章で、メンバー機関がどのようにARPA-Hと協力し研究重複を回避するかについて明確に定義するように提言している。

[DW編集局]