3月7日、趙静委員は九三学社中央を代表して第14期全国政治協商会議第2回全体会議で発言し、「今日の世界においては、科学技術革命と産業変革の新しいラウンドが加速して進化しており、世界のイノベーションマップが再構築され、世界の経済構造が再構築されている。技術の研究開発から成果の転化、産業への応用、さらに市場開拓に至るまで、それぞれの段階で財政的な支援を必要としている」と語った。

趙静委員は、さらに「近年、中国の科学技術金融は新たな成果を収めており、信用貸付、債券、株式、ベンチャーキャピタル、保険、担保を含むマルチレベルの金融サービスシステムの構築が加速され、科学技術型企業にサービスを提供する能力が効果的に強化されている」と述べた。

「科学技術強国を建設し、質の高い発展を推進するというニーズと比べて、科学技術金融の科学技術イノベーションの支援を提供するサービスの提供能力には、依然としてさらなる改善の余地があると」述べ、次のように提案した。

▽ 支援方法の革新。科学技術金融のための特別資金を統合・設立し、株式投資の発展を奨励し、政府株式投資機関の市場生存力と競争力を強化する。

▽ 資本市場の機能をより有効に発揮させる。中小科学技術企業に対する「新三板」（店頭登録市場）の融資サポートの機能と役割を十分に発揮させ、中国のマルチレベル資本市場の直接的融資機能をいっそう向上させる。

▽ 複合型人材の育成を加速する。「技術を理解し、産業を知り、景気を理解する」科学技術金融人材が必要であるだけでなく、「資本が分かり、規則が分かり、市場が分かる」企業科学技術イノベーション人材を育成することも必要である。

▽ 情報サービスプラットホームの建設を推進する。企業情報の透明性と業界情報の公開性を高め、信用データ共有メカニズムを形成し、科学技術イノベーション評価体系を完璧なものとする。

▽ 発展の支援とリスク防止・制御を同時に重視することを堅持する。起業奨励、失敗に寛容な企業投資の生態環境を最適化し、科学技術イノベーション企業の業界リスク判断基準を確立し、システム的な金融リスクを発生させないベースラインをしっかりと守る。

（補足）「九三学社」は、中華人民共和国の衛星政党の一つ。略称は「九三」。文教、医薬衛生、科学技術者の団体

[DW編集局]