[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/03/20
抄訳記事公開日:
2024/05/01

Horizon Europe 2025~2027年戦略計画

Horizon Europe strategic plan 2025-2027 for research and innovation to underpin journey to a green, digital and resilient future

本文:

(2024年3月20日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会はこのほど、Horizon Europeの第2次戦略計画を採択した。この計画では、プログラムの後半3年間(2025〜2027年)におけるEUの研究・イノベーション・ファンディングに関する3つの重要な戦略的方向性が定められている。

・グリーン移行
・デジタル移行
・より強靭で、競争力があり、包摂的・民主的な欧州

本戦略計画は生物多様性に対するHorizon Europeの目標を高め、2025年から2027年のHorizon Europeの総予算の10%を生物多様性関連のテーマに充てるという目標を約束するものである。この新たな取り組みは、気候変動支出(Horizon Europe期間全体で35%)と主要なデジタル化に関する支出(同期間に130億ユーロ)に関する既存の目標を補完するものである。

本戦略計画では、欧州で共同ファンドパートナーシップおよび共同プログラムパートナーシップが新たに9件特定されている: 脳の健康、持続可能な未来のための森林・林業、EU向けの革新的な素材、グリーンおよびデジタル移行のための原材料、耐久性のある文化遺産、社会変革とレジリエンス、太陽光発電、未来の繊維、仮想世界

また計画には、EUミッションの最初の数年間の達成状況の概要も示されている。新しい動きとして、本戦略計画では新欧州バウハウス(NEB)ファシリティが紹介されている。NEBは、市民、地方自治体、専門家、企業、大学、機関が結集して、欧州内外での持続可能で包括的な生活を再構想し、共同で実現する先駆的な運動である。NEBとその研究イノベーションの横断的な性質を考慮すると、NEBは2025年から2027年のHorizon Europeワークプログラムのクラスター横断的な課題として実施されることになる。さらに、他のEUプログラムとの相乗効果が期待されており「NEBファシリティ」と名づけられた。

他にも研究とイノベーションのバランス、社会科学・人文科学の統合など、多くの具体的な問題を取り上げている。 社会科学と人文科学を全てのミッションとパートナーシッププログラムに効果的に統合することが、重要な原則である。これは、特定のトピックにフラグを立て、その社会的影響の評価を義務付けることで実効性を持つ。

[DW編集局]