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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2024/03/12
- 抄訳記事公開日:
- 2024/05/02
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英国とドイツ、科学・研究連携を強化に向けた新たな協定に調印
- 本文:
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(2024年3月12日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
英国とドイツは、科学と研究の連携を強化するための新たな協定に調印した。ドイツは、英国にとって世界第2位の研究協力国であり、両国はこの関係をさらに深めることを共同声明で約束している。人工知能(AI)、量子工学、クリーン・テクノロジーなどの分野で共同研究の機会を見出すため、両国の主要科学機関が結集する。
今回の会議には、マックス・プランク協会、王立協会、英国の大学、ヘルムホルツ協会など、両国の科学・研究コミュニティの有力機関が参加するユニークなフォーラムも開催される。これによって、量子やAIからクリーン技術や研究セキュリティに至るまで、研究開発のチームワークにとって有望な機会が共有され合意される。今後、両国政府は、これらの高い目標と具体的な実現計画を確実に一致させるために戦略作業部会を設置する。
科学、技術、研究における両国の関係はすでに深く、広範囲にわたっている。ドイツは英国にとって世界第2位(米国に次ぐ)の研究協力国であり、欧州における英国最大の研究パートナーでもある。両国はまた、欧州原子核研究機構(CERN)、欧州素粒子物理学研究所、欧州宇宙機関などの世界有数の国際科学機関でも共に重要な役割を果たしている。
さらに連携を深めるために、英国政府は、英国の研究者やイノベーターが重要なプロジェクトでドイツのパートナーと協力できるようにするために、3億3,700万ポンドの国際科学パートナーシップ基金の活用も検討する。
今回はまた、英国アカデミーとドイツ外交問題評議会(DGAP)によって、最初の2件のグローバル・イノベーション・フェローシップの授与が行われた。これら1年間のフェローシップは、世界秩序のダイナミクスの変化に関する共同研究を支援する。グローバル・イノベーション・フェローシップのさらなるラウンドの2回目の募集は、今年後半に開始される。
今回の声明は、Horizon Europeを超えて、英国の研究者がドイツ内外の研究者と共同研究する機会を増やすという取り組みがすでに進行中であることに基づいている。英国とドイツの研究者は、HIV-AIDSワクチンを臨床試験段階に引き上げた国際的な取り組みであるEAVI2020など、Horizon Europeの前身プログラムを通じてイノベーションの最先端で協力してきた。
[DW編集局]