[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
医療高等研究計画局(ARPA-H)
元記事公開日:
2024/03/21
抄訳記事公開日:
2024/05/17

ARPA-H、DARPAと協力して、AIによる医療サイバーセキュリティを推進

ARPA-H joins DARPA’s AI Cyber Challenge

本文:

(2024年3月21日付、医療高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency for Health: ARPA-H)の標記発表の概要は以下のとおり)

医療高等研究計画局(ARPA-H)は、国防高等研究計画局(DARPA)の人工知能サイバーチャレンジ(Artificial Intelligence Cyber Challenge:AIxCC)に参加し、DARPAと協力して次世代デジタル・セキュリテイ・ツールの開発を推進する。

米国の医療制度に対するサイバー攻撃やランサムウェア攻撃は近年大幅に増加しており、患者への医療提供を阻害し、個人情報の漏洩を招いている。ARPA-HはDARPAとの連携を通じてAI技術の開発を推進し、病院、薬局、医療機器などをサイバー攻撃から保護する取り組みを強化する。

AIxCCは2年間のコンペで、応募者は重要インフラ(交通から水処理システム、緊急サービス、エネルギー供給まで)のすべてに関わるソフトウェアの脆弱性を発見し、解決するための新しいAIツールや機能を設計することが求められる。医療や公衆衛生はこのインフラの中心にあり、混乱に俊敏に反応することが重要である。条件を満たした応募者には数百万ドルの賞金が与えられる。ARPA-Hは最高レベルの成績を収めたチームを表彰し、開発技術の実用化に向けた移行を助けるため、さらに2000万ドルを提供する。

AIxCCにはAnthropic、Google、Microsoft,、OpenAIなどの主要なAI企業が最先端の技術、専門知識を提供する他、Linux財団のプロジェクトであるOpen Source Security Foundationがアドバイザーとして参加する。

AIxCCの準決勝と決勝は、毎年8月にラスベガスで開催されるサイバー・セキュリテイ会議であるデフコン(DEFCON)で行われる。

[DW編集局]