[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2024/03/21
抄訳記事公開日:
2024/05/17

NSFが研究セキュリティに関するJASON委託調査報告書を公表

NSF announcement on JASON report: Safeguarding the Research Enterprise

本文:

(2024年3月21日付、国立科学財団(NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、NSFは、独立系科学諮問グループJASONに委託した調査報告書「研究事業の安全保障(Safeguarding the Research Enterprise)」を公表した。NSFは、2019年に公表した基礎研究セキュリティ報告書を踏まえ、半導体・科学法2022および2023会計年度歳出法案による法的要求に応えるために、本調査をJASONに委託していた。JASONへの委託調査内容は、NSFが機密性の高い研究分野を特定し、当該分野でのセキュリティ確保プロセスを把握するために、対応すべき手段についてのコメントである。

本報告書では、8つの課題が明確にされ、NSFが検討すべき6つの提言が行われている。さらに、国際協力の価値を強調する一方で、様々なリスクと、機密性の高い/低い研究の区別の必要性が、認識されている。

本報告書でのJASONによる提言は、科学界に研究セキュリティを意識する文化を醸成することの重要性を強調している。これは、研究者に実際のリスクに関する実質的な情報を提供し、関連リソースを利用できるようにし、研究リスクの軽減とマネジメントの有効性について研究者とその所属機関との継続的な関与を奨励することによってなされる。

NSFは本調査結果を分析中であり、国家安全保障に関わる新たな政策の検討を継続する中で、本提言の実施を検討する。これらは、半導体・科学法で定められた2024年5月24日の期限に間に合うように実施される予定である。

[DW編集局]