[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2024/04/03
抄訳記事公開日:
2024/05/22

欧州委員会、教育、文化、スポーツに関する日本との第3回政策対話を終了

Commission concludes its third policy dialogue with Japan on education, culture and sport

本文:

(2024年4月3日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会と日本政府の代表者はこのほど、教育、文化、スポーツの領域における第3回日・EU政策対話のために東京で会談した。両者は、政策立案とイノベーションのためのベストプラクティス、教育的アプローチ、戦略を交換する手段としての相互協力の重要性を認識している。

さらにEUと日本の間で学生と教員のモビリティを促進することの利点について合意した。Erasmus+プログラムのような国際的なモビリティ・スキームは、人的交流の促進、スキル開発の強化、卓越した科学の育成において極めて重要な役割を果たしている。過去3年にわたり、Erasmus+プログラムは、欧州と日本の間の国際モビリティ交流に参加する約1,750人の高等教育学生と教職員に交換の機会を提供した。さらにEUと日本は、モビリティ・プログラムに投資することで、教育エコシステムのポテンシャルを最大限に活用し、世界的な知識の創造に貢献することができる。この目的のために、Erasmus+ナショナル・フォーカル・ポイントが日本に設立される。これは、モビリティ・スキームの実施における日本との国際協力を強化するとともに、Erasmus+の下で日本と欧州の学生や教職員に提供される機会をさらに促進することを目的としている。

教育の分野では、本日のEUと日本の対話は、デジタル教育によってもたらされる機会と、課題を乗り越える方法について貴重な知見をもたらした。参加者は、学習体験を個別化し、教育成果を向上させ、デジタル時代の要求に生徒を備えさせるAIの潜在能力を活用するために、学校における生成型AIの責任ある導入を模索する方法について議論した。また、倫理的側面、情報プライバシー上の懸念、教育者および学習者のデジタル・スキルとデジタル・リテラシーの向上の必要性についての議論も含まれていた。これらの重要なテーマに関する議論と実践の交換を継続するために、両者はデジタル教育に関するフォローアップ・セミナーを今後数か月以内に開催することで合意した。

[DW編集局]