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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)
- 元記事公開日:
- 2024/03/20
- 抄訳記事公開日:
- 2024/05/27
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ドイツとナミビアがグリーン水素生産で協力を拡大
- 本文:
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(2024年3月20日付、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)の標記発表の概要は以下のとおり)
ドイツとナミビアは、将来のグリーン水素生産に向けて協力を拡大する。ハーベック(Robert Haback)BMWK大臣と、ナミビアのアルウインド(Tom Alweendo)エネルギー大臣は、ベルリン・エネルギー経済対話の枠組みの中で、具体的な合意に達した。これらのプロジェクトは、2022年にすでに締結されている既存の水素生産に関する協力をさらに深化させるものである。
両大臣は、グリーン水素の新しいナミビア側組織である「グリーン水素ナミビア・プログラム(GreenHydrogen Namibia Programme)」を支持し、地元住民に利益をもたらす地域H2バリューチェーンを創設するための合意に署名した。それにはナミビアにおけるグリーン産業化のための国家戦略の策定、およびグリーン水素プロジェクトの環境影響評価の実施が含まれる。
BMWKは、「連邦物理工学研究所(Physikalische Technische Bundesanstalt:PTB)」の支援を受けて、ナミビアとの2国間行政パートナーシップを計画している。ナミビア政府当局との協力は、グリーン水素の技術基準の設定、法律や基準に関する助言の提供、専門家の育成を目的としている。
さらにBMWKは、ドイツのENERTRAG社に、「ハイフン(Hyphen)」プロジェクトに対する意向表明書(LOI)を渡している。ナミビア政府は、国際入札の結果、ENERTRAG社が出資するHyphen Hydrogen Energy社にプロジェクトの実施を依頼した。このプロジェクトでは、水素製造のために年間200万トンのグリーン・アンモニアを生産される予定である。
ナミビアは、風力と太陽光の優れた条件(年間平均日射日数300日)と政治的および制度的安定性により、グリーン水素とその派生品の生産と輸出に理想的な場所となっている。同時にナミビアでのグリーン水素経済の発展は、持続可能な開発、地域バリューチェーンの構築、雇用の創出に貢献する。
[DW編集局]