（2024年4月10日付、英国研究・イノベーション機構（UKRI）の標記発表の概要は以下のとおり）

UKRI傘下の科学技術施設会議（STFC）は、新規2件の企業支援プログラムに参加する最初の革新的な新興企業を発表した。この支援プログラムは、デジタル技術と量子技術の新興企業が世界市場で成功できるよう支援することを目的としている。

英国の先駆的新興企業7社が、（初期段階の技術企業がその可能性を最大限に発揮できるよう支援する）デジタル・インキュベーション・センター（Digital BIC）および量子企業インキュベーション・センター（QuBIC）に選抜された。

■ Digital BIC
STFCハートリー センターと協力して、Digital BICは初期段階の企業に対し、技術コンセプトを市場で実現するという任務において、高度なデジタル技術を使用する機会を提供する。人工知能（AI）からデータ分析まで、新規4社（MagnifyB、Pixel Research、Spotlight Pathology、Voxshell）がDigital BICに参加し、さまざまな業界にわたって革新的なソリューションを開発する。
STFCのデアズベリー研究所内にあるハートリー センターは、英国で最も先進的なスーパーコンピューティングの専門家と技術の本拠地である。また、業界に特化した英国唯一のスーパーコンピューティング・センターでもある。

■ QuBIC
UKRI国立量子コンピューティング・センター（NQCC）と提携して、QuBICは量子技術に依存した革新的な製品やサービスを開発する企業を支援する。量子ハードウェアからソフトウェア、アプリケーションに至るまで、QuBICに参加する新規量子コンピューティング企業3社（Applied Quantum Computing、Finchetto、OpenQuantum）は、幅広いセクターにわたる課題を解決するために量子新技術の先頭に立つ。
オックスフォードシャーのハーウェル・キャンパスにあるNQCCは、英国の量子コンピューティングの国立研究所であり、英国に量子コンピューティング機能を提供することに専念している。

上記の新規Digital BICプログラムとQuBICプログラムはそれぞれ、技術新興企業向けに優れた支援 パッケージを提供する。採択企業は次のような支援を受ける。

・最大50,000ポンドの対象を絞った研究開発 (R&D) 資金
・公共部門のパートナーと利用できる最大10,000ポンドの研究開発バウチャー
・最大50時間の企業支援（1対1のコーチング、投資準備、市場検証、知的財産に関する助言等）
・投資家、資金支援機関、関係機関とのネットワーキングや紹介
・キャンパスおよびクラスタ・エコシステムとの連携

[DW編集局]