（2024年4月8日付、政府説明責任局（GAO）の標記発表の概要は以下のとおり）

2021会計年度、連邦政府は、イノベーションを促進し、経済競争力、繁栄、安全保障を促進するために、基礎研究及び特定の実用的な目的に向けた初期研究に850億ドル以上の資金を提供した。

連邦機関の科学プログラム・マネージャーは、これらの研究を導き、形成する上で重要な役割を担う。本報告書は、プログラム・マネージャーの各連邦機関での研究選定、監視、調整に関する主要な慣行を明らかにしており、また、研究マネジメントの理解、評価、改善のためのリソースとしても役立つことが期待される。

GAOは本調査のために、2021会計年度に基礎・応用研究の90％以上に資金を提供した7つの連邦機関から選ばれた79人のプログラム・マネージャーと14回のグループ・ディスカッションを行い、プロジェクトマネジメントの実践手法について説明するよう求めた。さらにGAOは、共通テーマを特定するために質的分析を行い、3分野にまたがる10の重要な実践手法を抽出した。

①専門知識の強化・構築
･科学的専門知識を継続的に強化し、当該分野の現状に精通する。
･連邦政府の方針と手続きに関する知識を構築し、共有する。

②人脈の構築
･連邦政府の関係者と協力し、実践手法を開発する。
･資金提供を受けている研究者を含め、科学界との関係を構築する。
･同僚やその他の人々が交流する機会を設ける。

③強力な研究ポートフォリオの構築
･科学的知識と機関の目標・使命を前進させる研究分野をプログラムに組込む。
･科学的に確実で、公正でインクルーシブな選定プロセスを採用する。
･適切な運営と説明責任を確保するため進行中のプロジェクトを監視する。
･効率的かつ効果的に業務を遂行できるよう、ツール、研修、リソースを活用する。
･科学の発展とイノベーションの促進のために、成果の重要性の特定･伝達を助ける。

[DW編集局]