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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2024/04/12
- 抄訳記事公開日:
- 2024/06/04
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ドイツは中国に関する専門知識を必要とする
- 本文:
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(2024年4月12日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)
2022年夏、BMBF、文部科学大臣会議(Kulturministerkonferenz: KMK)、連邦外務省(AA)は、作業部会「外国語としての中国語“Chinesisch als Fremdsprache”」を立ち上げた。より多くの人々が中国語を学ぶためにドイツで何が必要であるが焦点となり、「外国語としての中国語」という提言が発表された。
シュタルク=ヴァッツインガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は次のように述べた:「中国は大きな競争相手となり、制度的なライバルになりつつある。従ってドイツの利益を認識し、執行できるようにするためには、中国に関する十分な根拠のある中立な専門知識が不可欠である。ドイツで十分な数の人々が中国語を話し、理解し、書き、読めるようになれば、必要なリスクと利益の評価が容易となる。今回の報告書では、連邦政府や州政府だけではなく、大学や学校が、言語スキルを向上させるために、それぞれの責任の枠組みの中で何ができるかについて、21の具体的な提言がなされている」。
中国に関する専門知識の拡大:この報告書では、ドイツにおける外国語としての中国語を拡大するために必要な解決すべき点と、可能な出発点が明らかにされている。焦点は、ドイツで中国に関する根拠のある独立した専門知識をいかに拡大するとかいう目標である。これは、連邦政府の対中戦略の中でもベースとなっていることであり、「中立」とは、何よりも中国からの資金調達を受けないことである。中立性こそ、教育と科学システムからの要求、特に科学、研究、教育の自由を守るという要求を満たすことができる技術継承が担保されるのである。
BMBF、「外国語としての中国語の学習と教育に関する研究プロジェクト“Forschungsvorhaben zum Lernen und Lehren von Chinesisch als Fremdsprache”」の実施を計画している。その目的は、適切な研究プロジェクトを通じて言語習得プロセスをより深く理解し、中国語の学習と教育、ひいては行動する能力を向上させることである。
本報告書には、様々なアクターが、それぞれの責任と可能性において、地域固有の特性、コンテンツに関連する優先事項の枠組みの中で、中国語の習得と中国文化圏全体の理解と認識を深める方法についての提言が含まれている。
[DW編集局]