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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2024/04/16
- 抄訳記事公開日:
- 2024/06/05
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EUが海洋の保護と持続可能性の促進に向けた35億ユーロ相当のコミットメントを発表
- 本文:
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(2024年4月16日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)
EUは、このほどギリシャで開催された海洋会議において、2024年に向けた40項目の取り組みを発表することで、国際的な海洋ガバナンスへの強力な関与を確認した。
安全、安心、清潔、健全、かつ持続可能な海洋管理に対するEUの取り組みは次のとおり。
■ 持続可能な漁業
・持続可能な漁業を支援するため、「復興・強靱化ファシリティ」の下で最大19億ユーロが拠出される。持続可能な漁業と水産養殖への投資と改革を支援するために、ギリシャ、スペイン、キプロス、ポーランド、ポルトガル(2020~2026年)の復興・強靱化計画に使用される。
・大西洋、太平洋、インド洋、北極海、南極海、地中海、黒海における地域漁業管理機関(RFMO)、地域漁業機関(RFB)、および関連する国際協定を支援するために、2024年から2025年の期間に2,350万ユーロを拠出する。
・違法、無報告、無規制の漁業に対処するため、違法漁業防止寄港国措置協定(PSMA)の実施支援に150万ユーロを拠出する。
■ 海洋保護区
・国家管轄権外区域の海洋生物多様性(BBNJ)協定の実施を支援するために、136万ユーロを拠出する。
・ブルー・ベンゲラ海流(アフリカ南部)、モルディブ、スリナム、フランス領南極および南極地域の海洋生物多様性の保護と海洋生態系の保全に2,400万ユーロを拠出する。
■ 海洋と気候変動
・海洋観測プログラム(コペルニクス、ウェケオ、ネクトン)と気候予測のための海洋モデルの改良研究に1億300万ユーロを拠出する。
■ 持続可能なブルーエコノミー
・「復興・強靱化ファシリティ」の下で最大1億3,000万ユーロを拠出する。これは、持続可能なブルーエコノミーへの2件の投資(2020~2026年)を支援するために、イタリアとポルトガルの復興・強靱化計画に使用される。
・アフリカ諸国のブルーエコノミーの持続可能な発展を支援するために、1億3,400万ユーロを拠出する。
■ 海洋汚染
・「復興・強靱化ファシリティ」の下で最大9億8,000万ユーロを拠出する。これはギリシャ、スペイン、イタリア、キプロス、フィンランド(2020~2026年)の復興・強靱化計画に活用され、海洋汚染対策として4件の投資と2件の改革を支援する。
■ 海上安全保障
・アフリカの西インド洋とギニア湾地域の海上安全保障を強化するために4,500万ユーロを拠出する。
■ 地中海への支援
・EUとスウェーデンは、地中海地域におけるブルーエコノミーの持続可能な発展を支援するために、「ブルー地中海パートナーシップ」に750万ユーロを拠出する。
・バルセロナ条約の南地中海締約国が、2024年から2027年までの間、「良好な環境ステータス」を達成するための生態系アプローチ(EcAp MED PLUS)の実施を支援するプロジェクトに200万ユーロを拠出する。
■ 研究
・EUミッション「海洋・水域の復元」を通じて、9,230 万ユーロがブループラネットの復元、および持続可能なブルーエコノミーの確保に投入される。
[DW編集局]