[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2024/04/25
抄訳記事公開日:
2024/06/06

NSF・農務省が協力して農業用ロボットのイノベーションを推進

NSF and USDA join forces to boost innovation in agricultural robotics

本文:

(2024年4月25日付け米国立科学財団(NSF)標記発表の概要は以下のとおり)

NSFと米農務省(USDA)の国立食糧・農業研究所(NIFA)は、農業ロボット工学の基礎研究の推進に向けて協力している。このほど、両機関は農業実践に革命を起こす可能性を秘めたロボットを開発するための先見的な研究提案を募集するレター(Dear Colleague Letter)を発出した。

本件協力は、食料需要の増加や精密農業の必要性等、農業・食料生産に係る課題に対処する上で、ロボット工学が重要な役割を果たすとの共通認識から生じたものである。両機関は、双方のリソースを活用することで農業の課題に取り組み、持続可能性を高める学際的な研究を促進することを目指している。両機関は共同で資金提供して提案募集を行い、NSFロボット工学基礎研究プログラムとUSDA NIFA双方の目標に沿った研究プロジェクトを支援していく。

NSFリットマン情報・インテリジェントシステム部門長は「多様なバックグラウンドを持つ研究者を結集することで、新たな知見を開放し、農家・消費者双方に利益をもたらす最先端のソリューションを開発できる」と述べている。

NSFリンゼル土木・機械・製造イノベーション部門長は「我々の共同投資とコミュニティのアイデアは、農業生産者にとって農業をより安全にするだけでなく、地球への有害な影響を軽減することにも繋がる」と付言している。

USDA NIFAトムソン国家プログラムリーダーは「農業ロボットは、生産性の向上、環境影響の低減、食料システムの全体的なレジリエンス向上をもたらすものとして大いに期待される。本協力を通じ、農家・消費者・環境に利益をもたらすブレークスルーを促進することを目指している」と述べている。

[DW編集局]