（2024年4月23日付、科学・イノベーション・技術省（DSIT）の標記発表の概要は以下のとおり）

海洋監視を変革し、沿岸地域社会に津波への備えに必要不可欠な時間的余裕を与える画期的なプロジェクトがこのほど発表され、同時にニュージーランドおよびデンマーク両国と英国の科学研究連携を強化する協定も発表された。

今回合意された75万ポンドの共同プロジェクトでは、英国とニュージーランドの研究者が参加し、英国国立物理研究所（NPL）の量子システムに関する以前の研究で開発された技術を基礎とする。

この技術は、海底にすでに敷設されている通信光ファイバーケーブルを使用して、地震と海流を検出するものである。この技術は、地震と津波が頻繁に発生する地域である太平洋で試行される予定であり、その目的は揺れが発生した時に沿岸地域に早期の警報を発するために海底ケーブルの使用を調査することであり、これにより数千人の命が救われる可能性がある。

英国の研究者がニュージーランドの最も聡明な頭脳と協力し、ニュージーランドとオーストラリアの間の海底で実験を実施できるように、英国は国際科学パートナーシップ基金を通じて75万ポンドを投資する。このプロジェクトは、英国とニュージーランド間の作業計画の上にさらに構築される「量子の巨大な可能性」を示す場となる。

英国はデンマークと覚書（MoU）を締結し、量子研究に関する国際的な連携をさらに拡大する。デンマークは量子研究分野の主要プレーヤーとして英国にとって理想的なパートナーであり、両国のパートナーシップを強化することで、両国の研究者に輸送や生命科学などの領域で革新的なプロジェクトに取り組む最高の機会が提供されることになる。

[DW編集局]