[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2024/04/29
抄訳記事公開日:
2024/06/07

英国・消費者をサイバー犯罪から消費者を守る新法の発効

New laws to protect consumers from cyber criminals come into force in the UK

本文:

(2024年4月29日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)

ハッキングやサイバー攻撃に対する消費者保護法がこのほど施行され、インターネットに接続されたすべてのスマートデバイスは最低限のセキュリティ基準を満たすことが法律で義務付けられる。

英国がこれらの法律を導入する世界で最初の国となるが、スマートフォンからゲーム端末、ネット接続された冷蔵庫に至るまで、ハッカーやサイバー犯罪者がインターネットまたはネットワーク接続されたデバイスにアクセスする場合に、彼らから消費者を保護することが製造業者に法的に義務付けられることになる。

この新制度では、メーカーは「admin」や「12345」などの脆弱で簡単に推測できるデフォルトのパスワードを使用することを禁止され、一般的なパスワードが存在する場合、ユーザーは起動時に変更するよう促される。これは、脆弱なセキュリティ機能により30万台のスマート製品が侵害され、主要なインターネット・プラットフォームやサービスへの攻撃に使用されて、米国東海岸の大部分でインターネットが使えなくなった2016年の悲惨なMirai攻撃のような脅威を防ぐのに役立つ。それ以降、ロイズやRBSなど英国の銀行に対して同様の攻撃が発生し、顧客に混乱をもたらした。

最近の統計では、英国の成人の99%が少なくとも1台のスマートデバイスを所有し、英国の世帯が平均9台のネット接続デバイスを所有していることが示されているため、この動きは英国のサイバー犯罪に対する強靭性を高めるための重要な一歩となる。新制度は、顧客が製品を購入して使用する際に自信を持てるようにすることにも役立ち、それが結果的に企業と経済の成長につながる。

[DW編集局]