（2024年4月30日付、欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり）

欧州委員会はこのほど、欧州の再生可能水素プロジェクト7件に約7億2,000万ユーロの助成を行う。これらのプロジェクトは「欧州水素銀行」の下での最初の競争入札プロセスによって選ばれたものである。

採択された7件のプロジェクトは10年間で158万トンの再生可能水素を生産し、1000万トン以上のCO2排出削減に貢献する計画である。採択プロジェクトは欧州4か国（フィンランド:1、スペイン:3、ポルトガル:2、ノルウェー:1）に位置する。7件のプロジェクトが受け取る助成金は800万ユーロから2億4,500万ユーロの範囲である。

さらに、新たな「Auctions-as-a-serviceメカニズム」を通じて、EUレベルの支援対象にはならなかったものの、資格基準要件を満たすドイツ国内の最高ランクのプロジェクトに対して、ドイツから3億5,000万ユーロの国家のファンディングが提供される。ドイツ当局が対象プロジェクトを選定し、発表する。Auctions-as-a-serviceはすべての加盟国に公開されており、加盟国はEUレベルのオークション・プラットフォームを利用して、追加プロジェクトに国レベルの資金を提供することができる。

上記採択プロジェクトは、助成契約締結後、遅くとも5年以内に再生可能水素の生産を開始する必要がある。認証および検証された再生可能水素生産に対して、最長10年間、定められたプレミアム助成金を受け取ることができる。

欧州委員会は今年末までに第2回「欧州水素銀行オークション」を開始する予定である。

[DW編集局]