[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2024/04/24
抄訳記事公開日:
2024/06/10

アラン・チューリング研究所の今後を形作る報告書の発表

Review to shape next phase of The Alan Turing Institute

本文:

(2024年4月24日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国のデータ科学・AIの国立研究所であるアラン・チューリング研究所の影響と価値を概観する新たな報告書が公開された。この報告書では、同研究所の成功を基盤として、次の段階を導くための提言も示されている。

5 年ごとのこの報告は独立した専門家からなる委員会によって実施され、工学・物理科学研究会議(EPSRC)とチューリング研究所の両方に助言している。今回の報告書では、その戦略の実行を強化し、急速に変化する人工知能(AI)環境の中で今後の方針策定に資する方法についても助言している。

■ チューリング研究所の戦略を実行する
この報告で判明した重要な発見は、UKRIがその最近の戦略の実現を可能にするレベルで、チューリング研究所に継続的中核的ファンディングを提供することの重要性である。報告書では、英国への利益を最大化するために、英国の国立データ科学・AI研究所としてどのように運営すべきかについての提言も提示されている。ガバナンスと運用の有効性に関する一連の条件と提言の概要が述べられている。

■ 国内および国際的な課題への対処
財務相は最近、1億ポンドの投資を発表した。この投資は、チューリング研究所のこれまでの取り組みを発展させ、AIコミュニティを結集して次の領域における国内および国際的な課題への対処に資するものである。
・医療
・環境と持続可能性
・国防・国家安全保障

この課題主導のアプローチは、AIおよびデータ科学の基礎研究への取り組みと、データ科学とAIが生産性と経済成長を向上させるような、公平なデジタル社会を英国に実現するための活動プログラムによって支えられている。

同研究所の戦略はまた、国家のAIおよびデータ科学のスキルを構築し、情報に基づいた国民との対話の推進に役立てる方法についても定めている。

[DW編集局]