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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国防科学技術研究所(Dstl)
- 元記事公開日:
- 2024/05/15
- 抄訳記事公開日:
- 2024/06/18
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国防科学技術研究所、国家微生物法医学能力の開発を支援
- 本文:
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(2024年5月15日付、国防科学技術研究所(Dstl)の標記発表の概要は以下のとおり)
Dstlは、英国微生物法医学コンソーシアム(UKMFC)の創設を主導している。
Dstlは最近、UKMFCバイオインフォマティクス・ワークショップを主催し、英国全土のあらゆるセクター(人間の健康、動物の健康、植物の健康、水生生物の健康、食品安全、学術界)と英連邦諸国を代表する20名以上の主要なバイオインフォマティクス専門家が参加した。ワークショップの目的は次のとおりである。
・さまざまなセクターにわたる知識と経験を活用する
・英国における生物防御に関する認識度を把握する
・異なる組織間で協力的な関係を築く政府の各ゲノミクス研究所のバイオインフォマティクス専門家が微生物法医学の問題を検討するために一堂に会するのはこれが初めてである。この連携はすでに、ヒト、動物、植物の病原体のゲノミクスにおける政府全体にわたる新たな協力につながっている。
微生物法医学では、生物学的因子や偶発的な事象が自然由来のものなのか、それともオリジナルの破壊に起因するものなのかを解明するものである。例えば、病原体が意図的に操作されたものである場合などである。
(広範な生物学的安全保障戦略の一環として)国家的な微生物法医学能力の強化は、生物学的事故の影響の軽減と、調査技術の向上に資する。この新しい能力は、生物学的危険性の有害な放出の可能性に対する英国の備えを改善し、その使用に対する抑止力として機能する。
ゲノミクスとバイオインフォマティクス(遺伝データを解釈するための計算ツールの使用)は英国の中核的な強みであり、UKMFCの重要な部分を形成している。
Dstl主導のUKMFCバイオインフォマティクス・ワーキング グループは、UKMFCツール群の基礎を形成する既存のバイオインフォマティクス・ワークフローの評価を開始する。これにより英国の暫定的な運用能力が形成される。同グループはまた、組織間でのデータ共有の方法、警報の閾値、(今後の研究に情報を提供する)危険性評価方法を把握する試みも開始する。
[DW編集局]