（2024年5月24日付、英国宇宙庁の標記発表の概要は以下のとおり）

EarthCARE（地球の雲・エアロゾル・放射線探査機）は、20を超える英国の組織が参加する欧州と日本の共同ミッションである。打ち上げ予定日は2024年5月28日以降となっている。

このミッションは、レディング大学(University of Reading)のアンソニー・イリングワース教授の発案によるものである。これにより、より信頼性の高い気候予測とより優れた天気予報が実現することになる。EarthCAREは、欧州宇宙機関と日本の宇宙航空研究開発機構（JAXA）が協力して設立された。ここでは、最先端の4機器を使用して、雲が気候システムにどのように影響するかについての理解を深める。

EarthCARE衛星は、ESAの「生きている地球（Living Planet）」プログラムの6番目で最も複雑な地球探査ミッションである。地球探査ミッションは、最先端の技術を搭載し、地球環境の特定の側面に特化した集中的な研究ミッションであり、構成要素間の相互作用と人間の活動が自然のプロセスに与える影響についてさらに学ぶことに全体的な重点が置かれている。

エアロゾルは、塵や煙と同様に、雲の形成とその特性に影響を与える。雲は雨の生成を制御し、対流は成層圏の湿度に影響を与える。EarthCARE の観測により、より信頼性の高い気候予測とより優れた天気予報が可能になる。

[DW編集局]