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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ヘルムホルツ・ミュンヘン
- 元記事公開日:
- 2024/06/04
- 抄訳記事公開日:
- 2024/07/11
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ヘルムホルツの研究者が連邦議会で人工知能とハイテクについて語る
Helmholtz Munich im Bundestag : Künstliche Intelligenz und Hightech
- 本文:
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(2024年6月4日付、ヘルムホルツ・ミュンヘンによる標記発表の概要は以下のとおり)
連邦議会で開かれた第3回ヘルムホルツ・ミュンヘン・エキスパートアワーにおいて、出席した研究者たちは連邦議会議員に対して、予防、診断、治療という分野において医療を向上させる人工知能(AI)と新技術の可能性についての情報を提供した。参加した政治家との間では、患者がAIやハイテクからできるだけ早く、直接に恩恵を受けるにはどうすれば良いかという問題について議論した。
研究成果を研究室から臨床応用へ素早く移行させるためには、ドイツにおけるAIとハイテクの集中的なネットワーク化と促進が必要である。ヘルムホルツ・ミュンヘンの研究者たちは、連邦議会においていくつかの研究成果を披露し、ドイツの最先端研究の競争力とイノベーション力に寄与するAIとハイテクの重要性について議論した。
コンピューターヘルスセンター(複数)を統括するファビアン・テイス教授は癌や糖尿病の予測のために、構築中の「ヒト細胞アトラス」が重要な役割を果たせることを説明した。糖尿病・オルガノイド技術研究所長のマティアス・ヘブロック教授は画期的な細胞置換治療法について説明し、画期的なイノベーションを成功させるためには、医療、AI、バイオエンジニアリングの分野の協力が必要であると述べた。
研究拠点としてのドイツの地位を維持するためには、大量の健康データを処理することのできる強力で安全な技術インフラ、研究データと患者データへのアクセスの法的安全性・データ面での安全性の確保が求められること、また地域を越えた協力、研究成果の移転の簡易化、ベンチャーキャピタル資金獲得の支援を実現するための、遺伝子・細胞治療国家戦略が必要であることを強調した。
[DW編集局]