[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学審議会(NSB)
元記事公開日:
2024/05/30
抄訳記事公開日:
2024/07/12

科学工学指標2024:外国生まれの人材が米国STEM労働力に貢献

New report shows the importance of foreign-born talent to the U.S. STEM workforce

本文:

(2024年5月30日付、国家科学審議会(National Science Board:NSB)による表記発表の概要は以下のとおり)

本日NSBは「STEM労働力:科学者、エンジニア、熟練技術労働者(The STEM Labor Force: Scientists, Engineers, and Skilled Technical Workers)」を刊行した。これは米国議会により義務付けられている米国の科学技術事業の現状を報告する「科学工学指標2024年版」の一部であり、NSB指導の下、国立科学技術統計センター(NCSES)により作成された。

本報告書によると、米国の科学・技術・工学・数学(STEM)労働力は3,680万人で、米国全体の労働力の24%を占める。2011年から2021年の間に、STEMの職業に従事する労働者の割合は米国全体の労働者の22%から24%に増加した。彼らの半数以上(52%)が学士号を取得していないため熟練技術労働者に分類された。2019年から2021年にかけて、STEM労働者の雇用率は88%から86%へと減少したが、減少幅はSTEM以外の労働者の減少幅(83%から79%)より小さかった。

また、2021年には、STEM職に従事する外国生まれの労働者の割合(26%)は、米国生まれの労働者の割合(24%)を上回り、科学・工学(S&E)関連職業に就く帰化市民の割合(11%)は、非市民(5%)や米国生まれの市民(9%)を上回った。

その他、以下の知見が得られた。
・2021年の STEM職の通年フルタイム労働者の収入の中央値は、非STEM職のそれより年間約 19,100 ドル高い
・2021年には、S&E関連職業を除くほとんどの STEM 職業グループで男性の数が女性を上回った
・2021年の STEM 労働者はアジア系と白人に不均衡に偏り、黒人・アフリカ系とヒスパニック系の割合が低い

[DW編集局]