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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 商務省(DOC)
- 元記事公開日:
- 2024/05/21
- 抄訳記事公開日:
- 2024/07/18
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レモンド米商務長官、AI安全に関する戦略的ビジョンおよびAI安全機関間のグローバル協力計画を発表
- 本文:
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(5月21日、商務省(DOC)発表の標記ビジョン概要は以下のとおり)
AIソウルサミット開幕に当たり、レモンド米商務長官は、このほど国立標準技術研究所(NIST)傘下に設立された米人工知能安全研究所(AISI)の戦略的ビジョンを発表した。
本ビジョンは、1)AI安全性の科学の進歩、2)AI安全性に関する慣行の明確化・実証・普及、3)AI安全性に関する機関・コミュニティおよび調整に対する支援、に焦点を当てている。この達成に向け、AISIは①潜在・新規リスクの評価のための高度なモデル・システムのテストの実施、②評価・リスク軽減に関するガイドライン策定、③技術研究の実施・調整、を重点的に計画しており、多様なAI業界、市民社会のメンバー、国際パートナーと緊密に連携していく。
同長官は「安全性はイノベーションを促進するため、人権・安全・信頼を支える社会によってAIに関する『交通ルール』が策定されるべき」という趣旨の発言をしている。
同長官は同日、他の政府科学機関の参画の下、商務省とAISIがAIの安全性に係るグローバルな科学ネットワーク立上げの支援を行うことも併せて発表した。本ネットワークは、ソウルサミットでの声明を通じて韓国と他のパートナーが確立した基本的理解に基づき、AISIが従前に発表していた英・日・加・シンガポールのAI安全研究所、また欧州AIオフィスとその科学部門・関連機関との協力を強化・拡大し、AIの安全性・科学・ガバナンスに関する国際協調の新たなフェーズへの移行を促進する。そして、戦略的研究と公共への実装に関するより緊密な協力を通じ、世界中の人々のために安全・安心で信頼できるAIシステムの構築を推進する。本ネットワークのさらなる協力に向け、AISIは、今年後半にサンフランシスコでAI安全研究所や他の利害関係者による国際会議の開催を予定している。
[DW編集局]