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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 在ドーハ英国大使館
- 元記事公開日:
- 2024/06/24
- 抄訳記事公開日:
- 2024/07/25
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英国・カタール、「湾岸戦略基金のスコープ設定プロジェクト(2024-2025)」公募
- 本文:
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(2024年6月24日付、在ドーハ英国大使館の標記発表の概要は以下のとおり)
在ドーハ英国大使館は、カタール外務省(MOFA)、カタール国情報通信技術省(MCIT)のAI委員会、カタール研究開発イノベーション評議会(QRDI)と連携して、カタールと英国の人工知能(AI)協力に関する湾岸戦略基金(Gulf Strategy Fund)のスコープ設定プロジェクトの提案を募集する。プロジェクトは5万~8万ポンドの規模で、2024年9月から2025年3月の間に実施される。
英国とカタールはともにAIに積極的に取り組んでおり、最近の主要な技術開発に対する戦略的な対応を発展させ、この分野に対する世界的な関心の高まりに対応する。これにより、特に原則とアプローチの両面で既に一致点がある場合には、まだ発展途上の領域であるAIにおいて、相互に有益な二国間協力の機会が生まれる。
カタールは最近、2019年の戦略を基盤とし、デジタルビジョン2030などの他の主要な国家的取り組みにつながる、さまざまな分野にわたる注目度の高い発表を数多く行っている。これらの発表には、独自の大規模言語モデル(Al Fanar)の開発、データセンター容量の3倍増、高性能コンピューティング・リソースの調達、政策とガバナンス、国際関係の分野での発展などが含まれる。
英国はAIに20億ポンド以上を投資し、強力なイノベーションと研究のエコシステム構築を支援し、世界中のAI人材を誘致する取り組みを開始した。また、イノベーションとリスクへの対処のバランスをとる、責任あるイノベーション推進の枠組みを構築するため、国内外で政策と規制に積極的に取り組んでいる。これには、AI技術の安全な開発を確保するという世界的に共通の課題に取り組むため、政府、企業、市民社会が一堂に会する大規模な会合であるAI安全サミットの立ち上げも含まれる。
提案されたプロジェクトの目的は、両国で進展する取り組みを基に、両国のそれぞれのAIおよび重要技術戦略を支援することで、AIに関する英国とカタールの協力を強化する実用的かつ野心的な方法を特定し、その範囲を定めることにある。さらに、ここで提案されるプロジェクトは、その主要目的を達成することで、英国とカタールの二国間関係を強化することになる。
このプロジェクトの焦点は、AIエコシステムの構築と拡張という共通の多面的な課題に対処するための協力にある。
[DW編集局]