（2024年7月10日付、政府アクチュアリー庁（Government Actuary’s Department：GAD）の標記発表の概要は以下のとおり）

GADは、政府機関の相談回答処理を支援するためにAIを活用している。これは、クライアント（政府機関）が業界や一般の人々から提出された回答を分析することに役立つ。

このほど、GADは、中央政府省庁が発した諮問に対する約120件の回答を分類および分析するためにAIソフトウェアを使用した。AIの使用または回答の読み取りを通じて、合計で約50万語を処理した。

受け取った回答の初期要約を作成するために、AIを活用する最善の方法を検討する必要があった。たとえば、回答者を業種別にグループ分けし、AIがそのグループ内のテーマを摘出できるようにした。

AIプログラムChatGPTを使用して、分量が最も多かった回答（寄せられた回答のうち約50件）を要約した。チームは、各質問に対応するこれらの回答をすべて入力し、AIプログラムに対して1 ～ 2段落で意見を要約するように指示した。出力はアクチュアリーによって読まれ、技術的に正しい要約が反映されていることが確認された。その後、出力は40件の回答の要約 (質問ごとに1件) としてまとめられ、そこから主要なテーマを抽出して返答をまとめることができた。

[DW編集局]