（2024年7月25日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり）

EUとシンガポールはこのほど、デジタル貿易協定（DTA）の交渉を終了した。この協定は、この種のものとしてはEU初の協定であり、デジタル貿易ルールと国境を越えたデータの流れに関して、世界標準の設定者となるというEUの願望を反映している。

DTAは2019年のEU・シンガポール自由貿易協定を補完し、両国の経済をさらに結び付け、デジタル貿易を希望する企業や消費者に利益をもたらす。また、消費者の信頼を構築し、企業の予測可能性と法的確実性を確保するとともに、デジタル貿易に対する不当な障壁の出現を排除・防止する拘束力のあるルールも提供する。さらに、安全なオンライン環境を確保しながら、新たな経済的機会も生み出す。

この協定により、EUとシンガポールの貿易関係は以下の方法で強化される。
・デジタル技術を活用した商品およびサービスの貿易を促進する
・不当な障壁のない国境を越えたデータの流れを確保する
・スパムに対する厳格なルールなどを通じてデジタル貿易への信頼を高める

この協定により、EUとシンガポールは、オープンで公正なデジタル経済を維持しながら、デジタル政策の発展において世界の最前線に立つことになる。

[DW編集局]