（2024年7月26日付、欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり）

欧州委員会は、CO2排出ネットゼロ経済への移行を促進するため、再生可能水素生産への投資を支援する12億ユーロのスペインの計画を承認した。この計画は、国家援助による「一時的な危機と移行の枠組み（TCTF）」に基づいて承認された。

スペインは、TCTFの下で、水素クラスターまたは水素バレーにおける再生可能水素生産への投資を支援し、ネットゼロ経済への移行を促進する12億ユーロの計画を欧州委員会に通知した。この計画は、スペインの復興・強靭化計画に対する欧州委員会の肯定的な評価と理事会による採択を受けて、「復興・強靭化ファシリティ（RRF）」を通じて全額資金提供される。

計画は、100MW以上の設備容量を持つ再生可能水素生産への投資を支援する。支援対象となる投資には、①再生可能水素由来燃料の生産、②再生可能水素貯蔵、③再生可能電力の生産、が含まれる。この措置の対象となるには、申請者は、生産が見込まれる再生可能水素または再生可能水素由来燃料の少なくとも60％をカバーする契約をオフテイカー（引き取り手）と締結している必要がある。資金援助は支援対象プロジェクトの投資コストをカバーする直接補助金の形で行われる。各受益者に対する援助額は、競争入札プロセスに基づいて決定される。

[DW編集局]