[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT) 
元記事公開日:
2024/07/26
抄訳記事公開日:
2024/08/28

AI専門家のマット・クリフォード氏が「AI機会行動計画」の策定を担当

AI expert to lead Action Plan to ensure UK reaps the benefits of Artificial Intelligence

本文:

(2024年7月26日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、英国財務省(HM Treasury)、ピーター・カイル(Peter Kyle)大臣、レイチェル・リーヴス(Rachel Reeves)大臣による標記発表の概要は以下のとおり)

ピーター・カイル新DSIT大臣は、変革、持続的な経済成長、公共サービスの向上をもたらすという政府の課題の中心に、AIを置いている。本日、同大臣は、技術起業家であり、高等研究発明局(ARIA)の局長であるマット・クリフォード(Matt Clifford)氏に関連の取り組みの開始を命じた。同氏は、サービスの向上と新製品の開発を通じて人々の生活を向上させるためにAIの活用を加速する方法を特定する、新規の「AI機会行動計画(AI Opportunities Action Plan)」を発表する。

本計画では、世界的規模で拡大・競争することが可能な英国のAIセクターの構築方法を検討するだけでなく、経済のあらゆる部分でこの技術の採用を促進する方法も示し、官・民セクターによる採用を促進するために必要なインフラ、人材、データアクセスを検討する。

この行動計画は、生産性の向上と経済成長の促進に重要な役割を果たす。国際通貨基金(IMF)の推計によると、正確な経済的効果はAIのより広範な開発と導入にかかっており、実現は段階的に進む可能性があるものの、英国は最終的に年間最大1.5%の生産性向上が見込まれる。

マット・クリフォード氏は9月に、一連の提言を大臣に提出する予定である。これと並行して、政府のデジタルセンターとして機能するDSITも、AIを最大限に活用し、行動計画の提言を実施するために知識と専門能力を結集する「AI機会部門(AI Opportunities Unit)」を設置する。

[DW編集局]