（2024年8月7日付、科学・イノベーション・技術省（DSIT）、英国研究・イノベーション機構（UKRI）、Feryal Clark議員による標記発表の概要は以下のとおり）

英国政府は、AIを通じて生産性を高め、経済全体の成長を促進し、すべての人が豊かになるよう取り組みを継続しているが、このたび、合計98件の画期的なAI関連プロジェクトに総額3,200万ポンドの資金提供を行った。サウサンプトンからバーミンガム、北アイルランドまで、公共サービスを含む様々な分野にわたる200以上の企業や研究機関が参加し、効率化を推進し、管理業務を削減する。

支援対象の中には、建設分野の人材育成を支援するAI搭載ソフトウェアのさらなる開発のために16万5,006ポンドを受け取ったV-Lab Ltd社のプロジェクトがある。同社のシステムは、実際の建設現場を再現した臨場感あふれるシナリオベースの仮想シミュレーションを提供し、リスク評価や安全プロトコルについて作業員を効率的に訓練できる。

将来に適応したNHS（国民保健サービス）を構築するという政府任務の一環として、全国で処方薬を配達している薬局もこの新たな財政支援の恩恵を受ける。ノッティンガムを拠点とするアンティーム（Anteam）社が主導するプロジェクトでは、小売業者やNHSと協力し、AIアルゴリズムを使用して処方薬配達の効率性向上を目指す。

また、鉄道網の維持・検査方法に変革をもたらすため、ハック・パートナーズ（Hack Partners）社は、全国の鉄道インフラの欠陥を監視、管理、特定できる完全に自律的なシステムの開発を主導する。

今回の資金提供は、生産性革命を通じた経済成長を促す政府の計画の中心に、UKRIを置くものである。支援対象プロジェクトはUKRI技術ミッション基金を通じて資金を受け、Innovate UK のBridgeAIプログラムにより運営される。

[DW編集局]