[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2024/08/12
抄訳記事公開日:
2024/09/09

NSFが技術・イノベーション・パートナーシップ(TIP)局の投資ロードマップを発表

NSF announces investment roadmap for the Technology, Innovation and Partnerships Directorate

本文:

(2024年8月12日付、国立科学財団(National Science Foundation: NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSFは技術・イノベーション・パートナーシップ(TIP)局の投資ロードマップを公開した。これはTIP局の戦略的ビジョンの概要を示したもので、主要技術分野における米国の競争力強化に重点を置いた初期投資決定の指針となるものである。

「2022年半導体・科学法(CHIPS and Science ACT of 2022)」により、TIP局が法的に認可されるとともに、米国の競争力強化のため、NSFが3年間で重要技術分野に的を絞った投資をどのように展開するかについて、報告書を公表することがNSFに課された。重要技術分野の評価は3年ごとにTIP局のロードマップを更新することにより行われる。

ロードマップ作成にあたり、TIP局はリスク分析を活用して、米国の競争力を強化するために喫緊に加速しなければならない重要技術分野を特定した。その上で、TIP局は同局が重視する実用志向(use-inspired)の橋渡し研究開発や関連する資金調達メカニズムに最も合致する重要技術分野について、機会や脆弱性の特定を図った。また、TIP局は2023年夏に情報請求を公表し、企業、アカデミア、非営利団体、政府、ベンチャーキャピタル、市民社会、その他すべてのセクターの個人や組織からのフィードバックを収集した。これらのプロセスを経て、TIP局が当面投資すべき4つの重要技術分野として、人工知能、バイオテクノロジー、先進通信技術、データストレージ・管理、が特定された。

この4分野において、米国の競争力の主要な脆弱性に対処するために、新たな実用志向の橋渡し研究ファンディングの公募、インフラ投資、人材育成の取り組みの展開などが推進されることになる。

[DW編集局]