[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2024/08/15
抄訳記事公開日:
2024/09/13

NIH、アジア系の人々を尊重する声明を発表

NIH supports our valued Asian American, Asian immigrant and Asian research colleagues

本文:

(2024年8月15日付、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)の標記発表の概要は以下のとおり)

8月15日、NIH所長のモニカ・M・ベルタニョッリ(Monika M. Bertagnoli)博士は以下の声明を発表した。
過去数年間、NIHはNIHが支援する研究のインテグリティに対する深刻な脅威に取り組んできた。その結果、ピアレビューの秘密保持違反、外国人雇用や財政的支援の報告漏れ、NIH支援先が委託する外国のサブ受給者からの記録や科学データに対するNIHへの法的アクセス権の付与の怠りなどが大幅に削減された。

NIHが懸念していたのは多くの場合、中華人民共和国(PRC)政府に起因するものであった。国土安全保障省(DHS)により最近報告された、PRCによる懸念すべき行為から守るための米国政府の動きの一部は、アジア系米国人、アジアからの移民、アジアの研究者たちに、自分たちが標的になり阻害されていると感じさせるという、本来意図されていない結果をもたらした。私はPRCにより引き起こされている重大なインテグリティ違反に真剣に取り組むNIHの姿勢を全面的に支持するが、信頼のおけるアジアの研究仲間との関係を守りながらこれを行う機会があると信じる。

国家安全保障大統領覚書第33号(NSPM-33)の実施ガイダンスに沿って、NIHの外国からの干渉に対処する取り組みは、少数民族・人種を含め、研究コミュニティの人々を不当に扱うことのないよう、また、出身国やナショナル・アイデンティティを差別することのないよう、非差別的な方法で行われてきたし、今後もそのように行われる。

NIHは他の政府機関と、研究セキュリティ・トレーニング、悪意ある外国の人材採用プログラム(malign foreign talent recruitment program)に対する指針、 共通開示フォームなどの実装に他の政府機関とともに取り組んでいるほか、外国の影響を評価するための決定マトリックス(NIH decision matrix)を新たに策定した。

[DW編集局]