[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
原子力廃止措置機関(NDA)
元記事公開日:
2024/08/19
抄訳記事公開日:
2024/09/17

英国原子力廃止措置機関が最先端の研究・イノベーションに3,000万ポンドを投資

NDA invests £30million in cutting edge research and innovation

本文:

(2024年8月19日付、原子力廃止措置機関(Nuclear Decommissioning Authority:NDA)、Sellafield Ltd 社、Nuclear Waste Services、Nuclear Restoration Servicesによる標記発表の概要は以下のとおり)

NDAは、安全で持続可能かつ費用対効果の高い廃止措置の実現に向けた新技術のイノベーションと研究を推進するために、総額3,000万ポンドの助成契約を締結した。

NDAは、廃炉を念頭に置かずに設計された英国最古の原子力施設の浄化作業を行っており、これまでにない工学的・技術的解決策を必要とする課題を提起している。研究は廃止措置プログラムの重要な部分であり、NDAグループは毎年1億ポンドを研究開発(R&D)に投資している。目的は、困難な技術的問題をより効果的かつ効率的に、そして可能であればより低コストで解決することである。

NDA研究ポートフォリオ(NRP)コンペティションは、NDAの戦略的な研究プログラムの重要部分を担うもので、サプライチェーン内での多様なスキルの育成と維持、複数のサイトにわたるイノベーションの促進などの戦略的目標を支える研究に直接ファンディングを行っている。契約では次の3つの領域をカバーする。

・大学との交流。原子力廃止措置分野のスキル向上を目的とした学術研究の支援。
・廃止措置、廃棄物管理、修復を可能にし、放射性廃棄物管理と廃止措置の技術と実践に関する研究の基盤を築く。
・使用済み燃料と核物質。使用済み燃料の貯蔵と処分、およびプルトニウムとウランの戦略開発に関する研究を可能にする。

採択された7つのコンソーシアムには、60以上にわたる多様な企業・大学・研究所等が参画している。今回の新たな契約は、2020年の研究支援に続くもので、4年間にわたって実施される。

[DW編集局]