[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁(UKSA)
元記事公開日:
2024/08/22
抄訳記事公開日:
2024/09/19

国民や企業の利益となる衛星データ利用実験に250万ポンド

£2.5 million for satellite data pilots to benefit citizens and businesses

本文:

(2024年8月22日付、英国宇宙庁による標記発表の概要は以下のとおり)

英国宇宙庁は、企業による宇宙利用(Unlocking Space for Business)プログラムにおいて、10のプロジェクトに計250万ポンドの投資を行った。最大40万ポンドの助成金が交付された各パイロット・プロジェクトは、衛星データ・衛星サービスを活用して輸送、物流、金融サービスを支援する新たなソリューションを試験する。

この試験では、地上データと技術(AI、量子、機械学習、地理空間データなど)を衛星データ・衛星サービスと組み合わせ、より深い分析を行って知見を深めることで、英国の顧客に新しいソリューションを提示する。

たとえばSports City Management Company社のプロジェクトでは、混雑を減らし、人の移動の持続可能性を高めることで、マンチェスター市のスタジアムやアリーナに近いエティハド・キャンパス駅への訪問者の移動に関する問題の改善を目指しており、欧州宇宙機関(ESA)のコペルニクス衛星データを活用し、AIを活用した移動需要ソリューションの開発を支援する。オープンアクセス・ハブおよびセンチネル衛星を使用して主要なイベントでの人の移動パターンを予測し、これを機械学習と組み合わせて混雑ポイント、公共交通機関の要件、群衆の流れに関する知見を得ようというプロジェクトである。

また、Octopus Investments社は、AIとリモートセンシングを利用して自然再生プロジェクトの効果を測定する企業であるTreeconomy社と提携している。このプロジェクトでは、ランドサットやセンチネル2などのさまざまな衛星ベースの地球観測データソース、そして、AIや地域限定のドローンベースのデータを使用して、自然プロジェクトの監視と評価、および投資決定の参考となる一連の主要な環境指標を支援する。

[DW編集局]