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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ヘルムホルツ情報セキュリティ研究センター(CISPA)
- 元記事公開日:
- 2024/08/20
- 抄訳記事公開日:
- 2024/09/24
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ゲーム業界におけるサイバーセキュリティの重要性
- 本文:
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(2024年8月20日付、ヘルムホルツ情報セキュリティ研究センター(CISPA)の標記発表の概要は以下のとおり)
8月中旬のケルンは毎年、コンピューターとゲーム業界で賑わう。サイバーセキュリティはこれまで脇役的存在だった。しかし今回は、ファール教授(Prof. Sascha Fahl)のグループに属するCISPAのクロスターマイヤー研究員(Philip Klostermeyer)が、ゲーム業界の開発者の見本市であるdevcomにおいてプレゼンテーションを行い、この業界におけるサイバーセキュリティがいかに重要であるかを示した。
以前からゲーム業界はサイバー犯罪の格好のターゲットとなってきた。様々な攻撃シナリオがあり、ユーザーデータへの攻撃、マルウェアをばらまく感染したゲーム、ゲームに潜む詐欺やフィッシング、ゲームの侵攻を操作するチートやハッキングなどがある。
CISPAのクロスターマイヤー研究員がそれらの現状をdevcomで解説した。同研究員は、さまざまなプラットフォームやゲーム分野において、産業界がどのようにチート対策を講じているかを理解するため、当調査を継続中である。クロスターマイヤー研究員とファール教授は“使用に適したセキュリティ(Usable Security)“という研究分野に携わっている。そこでは特に、ユーザー、情報セキュリティ、データ保護技術の相互関係に焦点が置かれている。
会議と見本市においてはネットワーク作りが不可欠なため、CISPAはdevcomにおいて、プレゼンテーションとともにコーヒースタンドも開設している。CISPAの企業コミュニケーション部門を率いるクレックナー氏(Sebastian Klöckner)は、一杯のコーヒーほど会話を促進するものはないと述べている。CISPAの研究者は開発者との意見交換に大きな関心を持ち、実際に研究者と訪問者間にコーヒーを通して会話が生まれることは良いアイデアであると分かった。そのためCISPAは、サイバーセキュリティや信頼される人工知能についての重要な質問に、コーヒーを飲みながらCISPAの研究者が回答するスタイルを “コーヒーなくして研究なし(No Coffee, No Research)”と呼ぶキャンペーンを始めた。
[DW編集局]