（2024年8月22日付、国防高等研究計画局（Defense Advanced Research Projects Agency：DARPA）の標記発表の概要は以下のとおり）

DARPAは、資金提供した技術の迅速な商業化と規模拡大を推進する「DARPA商業化アクセラレータ（DARPA Commercial Accelerators）」を立ち上げ、全米から次の5つのトップ技術アクセラレータを選定した。

▽キャピタル・ファクトリー　（テキサス州オースティン）
▽CIMIT　（ボストンのマサチューセッツ総合病院が拠点）
▽FedTech　（Hyperion Technologies LLC） （バージニア州アーリントン）
▽SRI International　（カリフォルニア州メンロパーク）
▽ワイヤレス・リサーチ・センター　（ノースカロライナ州ウェイクフォレスト）

上記アクセラレータは、DARPAが資金提供している企業への支援として、以下を行う：

▽地域トップの事業家、起業家、投資家のネットワークへのアクセスを提供する
▽非敵対的な民間投資資本や米国企業とのつながりを支援する
▽追加的トレーニング、メンタリング、指導、技術経済市場のマッピング、財政分析、取引事業の発掘、初期段階の会社設立（プレシード）を提供する
▽大学、研究所、実証サイトなど地域特有の能力を活用し、国防総省の調達および商業化に関連する専門知識を提供する
▽DARPA資金で開発された技術の迅速なスケーリングに向け、市場の非効率性や事業リスクを軽減するための戦略とアプローチを策定する

上記アクセラレータは、技術チームと商業化の専門家をつなぐための「組込型起業家精神イニシアチブ（Embedded Entrepreneur　Initiative：　EEI）」を拡張する形で実施される。EEIは2022年以降、DARPA支援企業が10億ドル超の民間投資を調達し、21を超える新製品、サービス、能力を生み出すのを支援してきた。さらに、米国企業はDARPAの初期段階の技術の取得に6億3,900万ドルを投資している。

[DW編集局]