[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT)
元記事公開日:
2024/09/05
抄訳記事公開日:
2024/10/11

画期的な癌とパーキンソン病の研究チームに5年間の追加資金

Ground-breaking cancer and Parkinson's research team given 5 year funding boost

本文:

(2024年9月5日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、ヴァランス(Vallance)卿、ピーター・カイル(Peter Kyle)科学技術大臣の標記発表の概要は以下のとおり)

癌やパーキンソン病などの致命的な病気の治療法を開発した実績を持つダンディー(Dundee)を拠点とする研究者たちは、これまでに6,000万ポンドの民間投資を集めてきたが、その重要な研究を継続するため、政府から5年間の追加支援を受ける。

医学研究会議(MRC)のタンパク質リン酸化・ユビキチン化ユニット(MRC PPU)は、今後5年間にわたり、細胞生物学研究センターを強化するために、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の医学研究会議(MRC)から割り当てられた約3,000万ポンドの資金を受ける。

現在、ダンディー大学を拠点とする教職員と学生が構成する200名強の科学コミュニティは、最先端の技術と生化学を駆使して、体内の細胞内で伝達される信号がどのように妨害されるかを研究している。この研究ユニットは業界と緊密に連携し、現在患者の治療に広く使用されている40種類以上の医薬品の開発と臨床承認に重要な役割を果たした。これはほんの一例だが、英国を生命科学強国にし、国際投資を誘致し、経済成長、国全体の繁栄の創出、生活と公共サービスの向上につながる発見の展開を推進するという英国政府の計画において、スコットランドは最前線に立っている。

細胞内のプロセスについての理解を深めることは、アルツハイマー病やパーキンソン病からクローン病やセリアック病に至るまで、さまざまな病気に対する革新的な治療法の科学的根拠を解明する鍵となる可能性がある。

なお、科学技術大臣は、英国大学協会の会議で今回の支援について周知し、イノベーションと経済成長を牽引する高等教育の力を利用するためのビジョンについて語ることを予定している。

[DW編集局]