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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2024/09/12
- 抄訳記事公開日:
- 2024/10/17
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データセンターがサイバー犯罪やITブラックアウトに対して大幅に強化・保護される
Data centres to be given massive boost and protections from cyber criminals and IT blackouts
- 本文:
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(2024年9月12日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)とピーター・カイル科学技術大臣による標記発表の概要は以下のとおり)
政府は、英国で生成されたデータの多くを保管する施設である英国のデータセンターを「重要国家インフラ(Critical National Infrastructure:CNI)」に指定すると発表した。重要国家インフラの指定は、2015年に宇宙・防衛セクターが同様のステータスを獲得して以来、ほぼ10年ぶりとなる。
これにより、スマートフォンで撮影した写真から患者の国民保健サービス(NHS)記録、機密性の高い金融投資情報に至るまで、英国のデータセンターに保管され処理されるデータが、停電、サイバー攻撃、悪天候の際に侵害される危険性が低くなる。データセンターを水道、エネルギー、緊急サービスシステムと同等の立場に置くことで、データセンター・セクターは、重大な偶発事故からの回復やその予測において政府からのより大きな支援を期待できるようになり、英国で事業を立ち上げる際に業界がより大きな安心感を得るとともに、すべての人々にとって経済成長の促進につながる。
たとえば、CNI指定により、政府の高官で構成される専任のCNIデータ インフラ・チームが設置され、潜在的な脅威を監視および予測し、国家サイバーセキュリティ・センターなどのセキュリティ機関への優先アクセスを提供し、偶発事故発生時に緊急サービスへのアクセスを調整するようになる。
また、データ会社DC01UKによって、37億5,000万ポンドの投資を伴うヨーロッパ最大のデータセンターの建設計画がハートフォードシャー州のハートミア自治区議会に提出されている。これにより700人以上の地元雇用を直接創出し、国全体に13,740のデータとテクノロジーに関する雇用が生まれることが見込まれている。
[DW編集局]