[本文]
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- 国・地域名:
- 韓国
- 元記事の言語:
- 韓国語
- 公開機関:
- 科学技術情報通信部(MSIT)
- 元記事公開日:
- 2024/09/24
- 抄訳記事公開日:
- 2024/10/25
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米韓、科学技術・デジタル同盟を強固に
- 本文:
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(2024年9月24日付、科学技術情報通信部の標記発表の概要は以下のとおり)
ユ・サンイム科学技術情報通信部長官は9月23日に米国を訪問し、まず米国大統領府科学技術政策局(OSTP)のプラバカー(Arati Prabhakar)局長と会談を行った。会談において、今後も国際人工知能(AI)規範および協働ガバナンスの確立に向けて緊密に協力していくことが提案された。さらに生命工学や素材などの研究におけるAI活用の可能性と、最高性能コンピューティングなど関連基盤構築の必要性が協議された。また、開かれた研究環境を整備し、知的財産のために緊密に協力していくことが合意された。そして、今後両国だけでなく価値観を共有する国や地域との協力関係をさらに深めていくことに合意した。
ユ長官は、続いて米国国立科学財団(NSF)パンチャナタン(Sethuraman Panchanathan)長官と会談を行った。まず、米韓半導体共同研究事業の拡大に向け、両国の研究者が交流する機会を創出するために、米韓半導体協議会の開催について意見が交わされた。科学技術分野では、両機関がそれぞれの国の研究者に国際協力費を追加支援(Supplementary Funding)する方式で共同研究事業を推進することが提案された。AI分野では、NSFが指定したAI研究所と韓国のAI研究拠点(年内に公式に設立を計画)が相互の研究現況を共有し、協力可能な分野を模索するために合同研修会を開催することが提案された。最後に、生命工学の経済イノベーションに必要な、優れた研究成果が生み出されるよう、グローバル・センター・プログラム(Global Centers Program)を通じて緊密に協力していくことで意見の一致を見た。
ユ長官は、さらに米国連邦通信委員会(FCC)ローゼンウォーセル(Jessica Rosenworcel)委員長と会談を行った。まず、両国の周波数確保と供給計画を共有し、「米韓電波分野局長級会議」などを行って、第6世代の移動通信周波数研究の協力を継続していくことで合意した。次に、世界的にAIが生成する自動音声通話の悪用が増加してきていることから、被害防止のためにFCCの規制政策を聴取し、韓国政府の詐欺電話被害予防政策の推進状況を紹介した。さらに、次世代ネットワークの基礎技術である開放型無線ネットワークの重要性を確認し、その世界的普及のために両国が引き続き協調していくことで同意した。
なお、ユ長官は9月24日にニューヨークを訪問し、国際AI共同研究所(グローバルAIフロンティアラボ)の開所式に出席する。その際、ラボに参加する両国の世界レベルのAI研究者間で、AI共同研究をいかに進めていくかなどについて意見が交わされる計画である。
[DW編集局]