（2024年9月26日付、フラウンホーファー協会（FhG）の標記発表の概要は以下のとおり）

2024年9月29日から10月1日までミュンヘンで開催されるイノベーション・サミット“Bits & Pretzels”でFhGは起業家の技術移転ノウハウを紹介する。

FhGのプレゼンテーションの焦点は研究から実践へのディープテックの移転を成功させるためのオファーにある。FhGのスタートアップチーム向けのビジネス・インキュベータ・プログラムである“AHEAD”は、ビジネス・アイデアとモデルを検証することを目的としている。FhGベンチャーの支援により、チームもテクノロジーも最長24か月で起業と商業化に向けた準備が整う。ワークショップ、コーチング・セッション、そして投資家や産業界、ビジネス・エンジェル、ビジネススクール、その他の大学以外の研究機関のベンチャー部門から成る大規模なパートナー・エコシステムがスタートアップへの道を加速させる。

技術タンデムプログラム“CoLab”は、起業家やスタートアップ企業とFhGの研究者を結び付けるものである。FhGで開発されたマッチング・プラットフォームは、創業者の製品ビジョンに合致したテクノロジーを見つけるのに役立つ。チームでは、優れた研究、エンジニアリング、開発の専門知識にアクセスできるだけではなく、最新のインフラと広範なネットワークにアクセスして、テクノロジー・ビジネス・モデルを拡大し、新しいテクノロジーを市場に投入できるようになる。

FhGの技術移転とイノベーション・マネジメント担当ディレクターであるヒップマン（Dr. Sophie Hippmann）氏は次のように述べた：「創業チームの要請によりFhGは共同投資家として、スピンオフに参加することができる。さらなる資金は、FhGも関与している公的シード投資会社であるHigh-Tech-Gründerfondsから提供される可能性もある。また、FhG技術移転ファンドは、欧州投資基金と共同で2019年に設立され（総額は6,000万ユーロ）、各チームがプレシード段階から資本市場に参入できるよう検討している」。

FhGのスタートアップチームの一部は、スタートアップ協力プロジェクトと共に、このサミットに参加し、以下のような革新的な技術を市場向けに紹介する：

「環境にやさしい費用対効果の高い建築材料代替品」
「呼吸器合併症を抱える未熟児に対する革新的な非侵襲的吸入技術」
「ニューラルネットワークに基づく状態監視システム」
「AIを活用した次世代タンパク質のより迅速かつコスト効率のよい開発法」
「炭素繊維リサイクルプロセス」
「微細藻類バイオマスの大規模生産」
「効率と動物福祉の向上を目指した昆虫農場のデジタル監視法」

[DW編集局]