[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2024/10/17
抄訳記事公開日:
2024/11/13

米独パートナーシップに関する共同声明

FACT SHEET: The U.S.-Germany Partnership

本文:

(2024年10月17日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)

バイデン大統領は、ドイツ訪問の機会に、同盟国および友好国として両国間の緊密かつ歴史的な絆を深めるコミットメントを再確認する。ドイツは、75年以上にわたり大西洋同盟の安定、安全、繁栄を確保するための重要なパートナーである。バイデン大統領は、2023年10月のシュタインマイヤー独大統領の訪米時には4,000万人のドイツ系米国人を含む両国間の人々の繋がりを強調し、また2024年2月のシュルツ独首相の訪米時にはウクライナへの支援を再確認し、中東地域の安定等について議論した。

バイデン大統領は、今回の訪問中、民主主義を支持し、反ユダヤ主義と憎悪と闘い、経済成長と技術革新を促進するための協力を拡大する両国のコミットメントを強調し、NATOと、より広範な大西洋横断コミュニティの安全保障に対するドイツの重要な貢献に感謝の意を表する。

両国は、現代の最も差し迫った幅広い課題に対処するためのイニシアチブのパートナーであり、その具体的な協力は国防と安全保障、民主主義、経済と貿易、教育等のほか、以下の科学技術、気候、エネルギーに及んでいる。

▽科学、環境、宇宙、および技術
2024年1月10日に開催された、技術革新における戦略目標、展望、教訓を共有するための「米独重要・新興技術トラック1.5対話」を受け、両国は、AIガバナンス、インフラとイノベーション、信頼できるAIの応用へのアプローチについて議論するため、AI対話の第一回会合を2025年初頭に開催する。

気候変動の影響を監視するという取り組みを促進するため、両国は、重力の変化から地球の水の動きを監視し、水資源の管理、海面水位の監視、地球規模での気候変動の影響の解明に重要なデータを提供する米国宇宙航空局(NASA)の「重力回復・気候実験フォローオン(Gravity Recovery and Climate Experiment Follow-On:GRACE-FO)」ミッションを推進する。

脳機能と計算論的神経科学の最先端の研究を進歩させ、神経システムを理解するための学際的なアプローチを支援する「計算論的神経科学共同研究(Collaborative Research in Computational Neuroscience:CRCNS)」プログラムが、米国国立科学財団(NSF)と独連邦教育研究省(BMBF)から資金提供を受け、両国の科学パートナーシップはさらに強化された。

2023年9月14日、両国は、宇宙探査、衛星技術、宇宙安全保障における協力を推進する米独宇宙対話を初めて開催した。この対話は、惑星科学、気候モニタリング、宇宙デブリ管理における共同の取り組みを促進するとともに、責任ある宇宙運用のための国際規範を推進する。

▽気候とエネルギー
2021年7月、両国は、世界のネットゼロの未来を加速するために必要な政策と、持続可能な技術に関する協力を深めるため、米独気候エネルギーパートナーシップを立ち上げ、これまで第1回米独気候エネルギーサミットや米独クリーン水素会議の開催などの成果を得た。さらに両国は、「気候クラブ(Climate Club)」や「クリーン技術基金(Clean Technology Fund)」などの主要な国際プラットフォームの活用、両国共同の技術支援、政策支援、資金援助の活用と拡大により、新興国や途上国におけるクリーンエネルギーへの移行の加速、クリーンな経済成長の促進に関わる協力を強化している。

[DW編集局]