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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 投資協会(IA)
- 元記事公開日:
- 2024/10/10
- 抄訳記事公開日:
- 2024/11/14
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人工知能:投資管理における現在および将来の活用
ARTIFICIAL INTELLIGENCE: CURRENT AND FUTURE USAGE WITHIN INVESTMENT MANAGEMENT
- 本文:
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(2024年10月10日付、投資協会(Investment Association:IA)発表の標記報告書の概要は以下のとおり)
IAが支援する技術ワーキンググループ(Technology Working Group)は、金融行動監視機構(The Financial Conduct Authority)および財務省との協働に基づき、標題の最終報告書を発表した。
本報告書の第一部では、当グループの設立背景・目的、これまでの取り組み、および人工知能(AI)と分散型台帳技術(DLT)の組み合わせがもたらすファンド産業への可能性を概観している。第二部では、AIイノベーションに関する、当該業界における企業の現在の姿勢についてまとめた。第三部では、技術の真の可能性利用における当該業界の成否を決定する内的・外的な要因について探索している。さらに、以下のような提言を行っている。
■ スキルと人材
英国は、AI専門能力に対する現在および将来の需要を満たし、AI環境の変化するニーズや課題に適応することができる、熟練した多様なAI人材の育成に投資する必要がある。当グループは、英国政府に対し、大学等におけるコンピュータサイエンス、データサイエンス、ソフトウェアエンジニアリング、その他の関連分野の成長と強化を促進する取り組みを強化するよう提言する。■ 規制
基本的に、当グループは、AIの開発者とユーザーが自信を持って計画し投資できるよう、規制の明確さと一貫性を望む。この目標達成に向けて、当グループは、AIに関する国際的な規制の調整と整合を促進し、責任ある国際的なデータの流れを支援する上で英国政府がリーダーシップを発揮することの重要性を強調する。国内的には、当グループはAI規制の現在の方向性を支持する。■ 悪意のある行為者
悪意のある行為者によるAI技術悪用の可能性は、AIに対する国民全体の信頼に対する深刻な脅威である。当グループは、悪意のある行為者がもたらすリスクをより的確に把握し、軽減するための国内外の当局による最近の取り組みを歓迎する。また、AIを利用した詐欺、サイバー犯罪、誤報に対処するための官民一体となった行動と適切な政策の重要性を強調する。■ 新たなシステミックリスク
金融セクターにおけるシステミックリスクの様相の変化は、イノベーションを控える理由にはならない。むしろ、当グループは、技術の変革と並行して管理すべき継続的な課題であると考える。潜在的なシステミックリスクに重点を置く銀行金融政策委員会の取り組みを支持し、今後導入される第三者制度を前向きな展開とみている。■ AIのリスクとガバナンス
産業界は引き続き協力して、AIリスクに関する共通の理解を深め、リスク管理、ガバナンス、倫理に関するベストプラクティスを特定する必要がある。IAは、当グループの取り組みを継続してより幅広い活動を推進し、また、AIのリスクとガバナンスに関するより詳細な業界ガイダンスの作成を目指す。■ 法的不確実性
AIをめぐる法的不確実性は、しばらく続く可能性が高い。その間、業界主導のベンチマーク、ベストプラクティスのガイダンス、倫理的枠組みや基準が、市場参加者に自信と安心をもたらすことができる。当グループは、業界がこれらの問題に協力する努力を強化するよう提言する。■ 英国のフィンテック・エコシステム
IAは、投資管理業界とフィンテックとのより強固なつながりを引き続き構築する。国内およびグローバル・パートナーと連携して、企業がコラボレーションの実現可能なオプションを確保する。 [DW編集局]